みなさんこんにちは。
東大セミナーの大木です。
中3生のみなさん、
各自治体での統一テストお疲れ様でした。
今回の結果(現状)と、
志望校のボーダー(目標)の差を
しっかりと算出し、
残り100日の学習計画を立てて下さいね。
それに加え、先日開催致しました
「進級ガイダンス」の第一部で
川本からお話しさせて頂いた通り、
学力テスト結果と総合模試結果の
偏差値を基準に現状を分析し、
基礎力と応用力のどちらを
優先的に鍛えていく必要があるのかを
科目別に把握し、
客観的分析を基にした学習計画を
作成していくことも忘れずにお願いします。
さて、今回のコラムは、
読書に関する面白い調査結果について
お伝え致します。
学力の3要素の話をする際に
よく耳にする「思考力」、
これからの社会で活躍するために
必要不可欠な「創造力」。
これらの力を鍛えるにはどうすれば良いのかと
お悩みの保護者様も多いでしょう。
実際に私も何度も相談を受けたことがあります。
こういった力を育成するために
最も効果的な手法は「読書」です。
「それはそうでしょう。」
という話になるのですが、
この度、新たな調査結果[1]が発表され、
この手法に、より具体的な方法論が
加わったようですので、ご紹介致します。
読書には、
単純に語彙力を鍛える効果だけでなく、
「わからないことを自分で調べるようになる」
「いろいろな人の考えを知る」
「難しいことを考える力を身につける」
「新しいアイデアが浮かぶようになる」
などの効果もあります。
そして、このような読書の効果を
実感する子どもたちには、
「いろいろな種類の本を読む」という
特徴が共通することがわかったそうです。
また、「いろいろな種類の本を読む」
子どもたちは、
「どこが大切かを考えながら読む」
「わからない言葉を調べたり、
人に聞いたりしながら読む」など、
本の「読み方」を
工夫していることもわかったそうです。
「思考力を身につけるにはどうすれば良いか?」
この問いに対する答えは往々にして
「読書をすれば良い」でしたが、
これからは「いろいろな種類の本を読むと良い」に
変わることでしょう。
保護者のみなさまも、
お子さまに読書を進める際には、
偏ったジャンルの読書ではなく、
様々なジャンルの読書を薦めるよう
心掛けてみてはいかがでしょうか。
読書履歴をもとに、
子どもたちが読んでいる本の種類の多さと、
1年間の学力の変化との関連を調べてみたところ、
読む本の種類が多い子どもは、
読む本の種類が少ない子どもや、
本を読まなかった子どもに比べて、
偏差値の上昇幅が大きいこともわかったそうです。
1年間で本を読まなかった子どもの
偏差値変化を0とした場合、
4ジャンルの本を読んだ子どもの
偏差値上昇は0.9、
2ジャンルの本を読んだ子どもの
偏差値上昇は0.4、
1ジャンルの本を読んだ子どもの
偏差値上昇は0.3
という結果になりました。
中でも社会の伸び幅が最も大きく、
「社会・歴史」の本も含めた
多様な本を読むことが 「社会」の成績上昇に
効果をもっているといえるそうです。
もうすぐ冬休みです。
短い期間ではありますが、
4ジャンルの本を読むには十分な時間があります。
複数ジャンルの本をクリスマスにお子様に
プレゼントしてあげてみては如何でしょうか?
[1] https://berd.benesse.jp/up_images/textarea/bigdata/20191025manabilnewsletter.pdf
ベネッセホールディングス広報部
【小学生の読書に関する実態調査・研究】
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