みなさんこんにちは。東大セミナーの大木です。
中間テストも終わり、新学年の生活にも慣れてきた頃でしょうか。
とは言うものの、あっという間に期末テスト期間がやってきます。
期末テストは科目数も多く準備が大変ですので、日々コツコツと学習を進めていってください。
本日のテーマは、東大セミナー最大の教育理念であるところの「志を持つことの大切さ」です。
東大セミナーは、生徒に志を持ってもらうことを、
最大のミッションとして考えています。夢ではなく志です。
夢とは「将来の自分の姿」のことを指します。
社会的地位、職業、住む場所、経済的条件など様々な形をとりますが、
いずれにせよ「自分がどうなっていたいか」という視点の先に描かれるものであり、
その意味において「利己的」なものであるといえます。
一方で、志とは、「将来の自分の社会への貢献の仕方」を指します。
職業、組織、プライベートなど
どのような形態を通して社会貢献をするかは様々ですが、
いずれにせよ、「自分が社会に対してどのように貢献していきたいか」
という視点の先に描かれるものであるため、「利他的」なものであるといえます[1]。
東大セミナーは、創業以来、
生徒に志を持ってもらうこと(志教育)を最大の理念とし、
教育を通して地域社会の人材育成に貢献することを目指して活動して参りました。
この考えはこれからも変わりません。
「教科を教えるのではなく、教科で教える。」
東大セミナーの生徒一人ひとりに、
志を持って社会に羽ばたいてもらうことが東大セミナーの目標です。
志を持つと、運が良くなります。
科学的根拠のないおかしな話と思いますよね。
しかし、近年、運の良さを科学的に説明しようという試みがあるのです。
それが「認知的焦点化理論」です[2]。
この説は、時間軸(現在、自分の将来、子どもの将来、社会の将来など)と
関係性軸(自分、家族、恋人、友人、知人、他人など)がカバーする範囲を
「配慮範囲」と定義し、その範囲の広さが運に影響するという学説です。
例えば、社会の将来や、他人の幸せまで考えている人間は、
配慮範囲が広く、運に恵まれます。
一方で、今現在何をしたいかという時間軸で、
かつ自分のことしか考えない人間は運に恵まれません。
ここでの運を、「社会的な機会」と換言すると、
なかなか合点がいく内容だと思いませんか。
「Give And Take」[3]にも記されていたとおり、
社会的な機会(運)に恵まれ、成功するのは、TakerではなくGiver。
そうであるならば、やはり配慮範囲が広い方が運に恵まれるというのも納得ですね。
当該学説では、配慮範囲によって運が変わってくる根拠として、
複数の人間の本能的な性質を挙げています。
ここでは割愛しますが、「認知的焦点化理論」について
詳しくお知りになりたい方は、是非検索してみて下さい。
東大セミナーが目指してきた志教育の効果が、
科学的に証明されようとしているということに関しては非常に嬉しく思います。
これからも東大セミナーは、
「自分の人生をどう生きるか」「どのように社会と関わっていきたいか」
「職業を通して何を実現したいか」といった、俯瞰した視点から自分の人生を考え、
勉強はその手段であると考えられる生徒を一人でも多く育てていきたいと考えております。
そのように考えることが出来る生徒は、自然とチャンスにも恵まれるはずです。
現在、夏期講習に向けての学習相談会が各校舎で実施されています。
相談会の際には、是非、
「お子さまの志について担当講師、保護者様、お子さまの三者で共有したうえで、
その実現に向けて必要な手段として」という観点から、
夏の学習内容を考えて頂きたいと思います。
[1] 一言断っておきますと、ここでの「利己的」「利他的」という話は、良い悪いの話ではなく、シンプルに、夢と志には焦点が自己に当てられているか他者に当てられているかという違いがあるという話です。
[2] 京都大学 藤井聡教授
[3] アダムグラント著
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