みなさんこんにちは。塩谷です。
昔、お母さんに言われて渋々トイレ掃除をするお父さんの「今やろうと思ってたのに〜」というセリフのトイレ洗剤のC Mがありました。子供心に「わかるわ〜その気持ち」と思いながら見ていた記憶があります。
私たち塾スタッフの立場から見ても家族の言葉って重要です。そこで今回は、子供への声かけに関する5つの鍵と、それぞれの具体的なアプローチをご紹介します。これらの方法を実践することで、子供たちの自己肯定感を高め、自主性を育てつつ、保護者の皆様のストレス軽減のお手伝いにもなれば幸いです。ではどうぞ。
目次
勉強について話す際、子供に対して「勉強しなさい」という強制するような言葉は避けましょう。なぜなら強制は子供にとって「反発」や「思考停止」の元です。代わりにまず「どうしたい?」と自分の気持ちに向き合うような声かけをしてみてください。その上で、具体的な目標や期待を共有しましょう。例えば、「今日は数学の宿題を1時間取り組んでね。質問があれば聞いてね」と声かけすることで、子供は具体的なタスクに取り組みやすくなります。
子供たちの自主性を育むために、先ほどの例のように指示や命令を減らしましょう。子供自身に考えさせ、決定する機会を作ることが自主性を育みます。声をかける時には、選択肢を提供し、子供が自分で決定できる質問形式にしてみましょう。例えば、宿題のスケジュールを立てる際に、「宿題を始めるのは今晩と明日のどちらがいいか考えてみて、どちらが選びたい?」と聞いてみてください。ただ、同じ質問でも「私(親)が思っている正解はどちら?」を訊くような質問は返って親の様子を伺う子供にしてしまいます。宿題を始めるのが今晩でも明日でも「それで頑張ろうね!」と受け止めてあげましょう。
ご褒美は効果的なモチベーションツールですが、過度に使うと子供たちが物質的な報酬に依存してしまう可能性があります。代わりに、内在的な動機づけを育てるために、「自分がどうしたいのか?」「なぜそうしたいのか?」を聴いてあげて自分自身の気持ちに気づかせるようにしてみてください。また、自分の気持ちに素直に向き合えるように普段から承認することも忘れないでください。
承認する際も、成績や競争の結果を強調するよりも、子供たちの努力を称賛しましょう。結果だけを承認し続けると「どんな手段でも結果を出せば褒めてもらえる」と考えるようになります。答えを見ながら丸をつけて「できた!」というのはまだ可愛い方ですが、そのうちテストや入試で不正を・・・となる場合もあります。そうならないようにするために、例えば、テストの点数が芳しくなかった場合でも、「君はこのテストに向けて本当に頑張ったね。次回はもっとよくなるように一緒に準備しよう」と言うことで、ポジティブなサポートを提供できます。
子供が話すことに真剣に耳を傾けることは、コミュニケーションを強化し、信頼を築くために重要です。例えば、学校での出来事や友達との関係について話すとき、スマートフォンや他の気を散らす要素を排除し、子供に対して真剣に向き合いましょう。そして本当に興味を持って「そうなのね!それはどんな・・」と子供に対する本当の興味関心から出た「質問」で話題を掘り下げることができます。子供にとって「自分の話に相手が興味を持ってくれた」という体験は最大の承認です。また、子供の些細な変化にも気づけるようになります。こうした詰問ではない「問いかけを中心としたコミュニケーション」を心がけてみてください。
子供への声かけは、子供たちの心と能力を発展させる大きな要素です。指示ではなく問いかけと承認で、子供たちが自己肯定感を高め、自主性を発揮できるよう助けましょう。努力を大切にし、結果よりも成長を尊重しましょう。そして、子供たちの話に興味を持って耳を傾け、共感し、理解することで、家族のつながりも深まります。保護者の役割は大きな影響を持ちます。子供たちの未来を共に築くため、ぜひご家庭でも試してみてください!
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