皆さんこんにちは。東大セミナーの平子です。
今月のおススメ本は「勉強が面白くなる瞬間 読んだらすぐ勉強したくなる究極の勉強法」です。
著者:パク・ソンヒョク (著)、吉川 南 (翻訳)
出版社: ダイヤモンド社
価格(税込):1,650円
目次
1.この夏、勉強を心から楽しみたい人におススメの一冊
2.勉強する「意味」と「目的」とは
3.21日で人は変わる
受験大国・韓国で45万部のベストセラーとなった本書。本書を読んだ中高生の98.4%が「勉強したくなった」とのデータもあるようです。
本書の大きなメッセージは、「勉強は頭でするものではなく、心でするもの」、つまり心の姿勢を整える必要性やその方法について述べられています。「馬を水辺につれていけても、水を飲ませることはできない」といったことわざがあるように、本人の心が勉強に向いていなければ、世にあふれる勉強法の本からいくらテクニックや方法論を知っても大きな力を発揮しません。そういった意味では、本書は「勉強したくなる」その出発点にアプローチしている一冊といえるかもしれません。
この夏休み、なんとなく勉強はしなきゃいけないと思ってはいるけれど、いまいち気が乗っていない、そんな方はぜひこの本から始めてみてはいかがでしょうか。
「何のために勉強をするのか」と聞かれたら、あなたは何と答えますか?
著者はこう言います。
「勉強の本質は、『競争』ではなく『成長』にある」と。そして、「勉強のやる気があるかないかは、自分の一度きりの人生について死ぬほど悩んだかどうかが原点である」とも。
「勉強を面白くするために人生についてまで悩まなきゃいけないのか」と壮大な話に尻込みしたくなりますが、著者は、ココこそが大切だと言います。
それは、「今の一瞬一瞬の積み重ねが人生になり、自分は自分の人生を世界で一番大事に扱うべき人間」だからです。
そして、その人生を考えるときには、職業ではなく「自分が生きたい姿」、つまり、どんな姿で、どんな人と、どんな場所で、どんな目的をもって、どんなふうに生きたいのか、をじっくり考えることが必要だと言います。いきなりすべてを明確に描く必要はありません。大切なのは「考えることをやめないこと」です。
夏休みは考える時間を取るにはもってこいの期間です。あなたの「ありたい姿」について、考え始めてみるのもよいかもしれません。
そのうえで、一生をともにする「自分自身」を作る作業として、勉強に取り組んでみてはいかがでしょうか。
これまでの取り組み方と何かが変わるはずです。
「何のために勉強をするのか」が見えてきたら、その次は「目標」と「習慣」を作ることです。
「目標」は自分のありたい姿に向けて、「今、行動するためのスローガン」となるものです。これは、「明確」かつ「自分が変えられるもの」である必要があります。例えば、「次の模試で80点取る」というのは、自分の頑張りでどうにもできない部分も含まれ、「点数とれなかったらどうしよう」などと余計な雑念を生む可能性があります。しかし、「●ページまで終わらせる」という目標であれば、今の自分の頑張りのみですので、集中できます。
「習慣」は、勉強のやる気を支える土台となるものです。いくら「勉強したい」と思っても、それが習慣、つまりその人にとって当たり前になっていかなければ、続けることはできません。では、「習慣」にしていくためには、どのくらいの期間が必要なのでしょうか。脳科学的には、人間は始めてから21日たっていない行動に拒否反応を示すため、「何かを変えたいなら、なんとか21日間努力して我慢する必要がある」ということです。
この「21」というマジックナンバーをはじめから知っていたらどうでしょうか。
今日から何か習慣化したいものを「21」からカウントダウンしていけば、21日後にはあなたのものとして手に入れることが可能になります。
たかが一か月、されど一か月。
夏休みにはあなたを大きく変えるチャンスがあります。
「勉強デビュー」してみませんか。
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