皆さんこんにちは。
石川県金沢市・野々市市・白山市の学習塾、東大セミナーの篠原です。
大学受験を控えた皆さんの中には、実際の大学生活について知りたい方も多いのではないでしょうか。
今回の記事では、高校と大学の違いについてお伝えします。
目次
高校と大学では、学習スタイルに大きな違いがあります。
高校では、教師が主導権を握り、授業の内容や進め方が決められています。
教師が指定した教科書や問題集を使い、ノートを取り、課題を提出することで評価されます。
教師によって授業の進め方が異なるため、教師に合わせた学習スタイルが求められます。
一方、大学では、自主性が求められます。
教授は指導者であり、学生は自分自身で学ぶことが求められます。
授業は講義形式が多いですが、自己学習も重要になります。
学生が自分で情報を収集し、考え、まとめることが求められるということです。
そのため、自分自身で勉強の進め方を決めることができるようになると、大学での学習は楽しくなります。
また、高校では基礎的な知識を学ぶことが多いのに対して、大学では専門的な知識を学ぶことが多くなります。
特定の分野について、深く学ぶことで、自分の興味や将来の進路について深く考えることができます。
自分自身で学ぶことが求められるため、自分が本当に学びたいことを見つけることができるのも大学の魅力の一つです。
更に大学では、講義だけでなく、実験やフィールドワークなど、実践的な授業もあります。
また、大学には研究室があり、そこでの研究活動を通じて、学びの深化や問題解決能力の向上を図ることもできます。
高校と大学では、時間割の決め方も違います。
高校では一週間の時間割を学校から提示されますが、大学ではどの時間に、どの授業を受けるのか、自分で決める必要があります。
大学から卒業や進級に必要な単位数が定められているので、時間割を決めるときには必要な単位数を取得できるか、注意しなければなりません。
また、単に時間割を決めるだけではなく、「履修登録」という、自分が受ける授業を大学に届け出ることも行います。
私が通っていた大学では、卒業のために必ず受けなければならない授業(必修科目)を、履修登録しそびれてしまい、留年する先輩がいました。
ですので、大学進学予定の皆さんは履修登録にくれぐれもご注意くださいませ。
大学生活において、学生たちは学業に加え、さまざまな課外活動やイベント、サークル活動などに参加することで、多くの人と出会い、新たな人間関係を築く機会を得ます。
新たな人間関係を築くことは、社会人になった後の人生においても非常に重要なスキルであり、大学生活はその基礎を作る大切な時期と言えます。
また、新しい人間関係を築くことで、異なる背景や文化、価値観を持つ人たちと交流することができ、自己理解を深めることができます。
こんな風に書くと、「やっぱり大学生になっても積極的な人間関係構築が必要なのか」と思われるかもしれません。
でも、人付き合いが苦手で、どちらかというと一人で過ごすことが好きな方もいるでしょう。
「誰かと一緒にいなきゃいけないのではないか?」「みんな友達とワイワイ楽しそうにしているのに、一人の自分はおかしいのでは……?」
そんな不安をもって、自分がいわゆる「ぼっち大学生」であることに悩む人も多いようです。
しかし、自分の性格を捻じ曲げてまで、性格の合わない人と話したり、誰かと一緒にいたりするのは苦しいこともあります。
大学では、どうしても単独行動が必要なときがあります。
例えば、レポートを書くために調べものをしたり、課題提出のために一人で作業したりするときなどです。
ですので、過度に「自分が一人ぼっちであること」に悩む必要はありません。
私は地方のある美大に在籍していました。
美大という、特殊な環境にいたせいかも知れないのですが、同級生や先輩後輩に少し変わった人が多かったかもしれません。
特に、ある同級生のことがすごく印象に残っています。
それは、一切誰ともつるまず、サークルにも参加せず、孤高を貫き続けた人です。その人は首席で合格した人で、とにかく寡黙でした。
寡黙であるが故に、その人の発言や作品が印象に残る、ということもあると思います。
こちらから積極的に出会いに行かなくとも、大学には十分、個性的な同級生や教授、先輩など、放っておいてもあちらからやってくる出会いがあります。
それに一つ一つ丁寧に向き合って関係を築く、ということも一つではないでしょうか。
自分なりのキャラクター(個性)を大切にしながら、有意義な大学生活を送ることができると良いですね。
大学生活での学業以外の活動やインターンシップは、自己成長や就職活動に大きな影響を与えることがあります。
ここでは、学外での活動やインターンシップの経験を積むことが重要な理由について説明します。
まず、学外での活動やインターンシップは、自己成長につながると言われています。
大学では学問的な知識を身につけることができますが、学外での活動やインターンシップを通じて、自己分析や自己表現、コミュニケーション能力、問題解決能力などのスキルを身につけることができます。
これらのスキルは、社会人になった際にも必要な能力であり、学外での活動やインターンシップを通じて磨くことができます。
また、就職活動においても、学外での活動やインターンシップは重要な要素となっています。
企業は、学問的な知識だけでなく、実務的な経験や実績、人間性などを求めています。
学外での活動やインターンシップを通じて、企業にとって魅力的な人材になることができます。
さらに、学外での活動やインターンシップを経験することで、自分の就職先の希望や適性を見出すことができる場合もあります。
また、学外での活動やインターンシップは、大学生活をより豊かなものにすることができます。
大学生活は、一生のうちでも貴重な時間の一つです。
この時間を有意義に過ごすことができるよう、多様な経験を積むことが大切です。
学外での活動やインターンシップを通じて、新しい分野や分野外の人々との交流を深めることができます。
このような経験は、大学生活をより充実したものにすることができます。
自己管理は、成功への重要なステップであり、時間を管理し、バランスを取ることが重要です。
特に、自己管理は大学生活で非常に重要です。
ここでは、時間の使い方とバランスの取り方について詳しく説明します。
時間の使い方について言えば、大学生活においては、授業、課外活動、勉強、アルバイト、サークル活動など、多くのことがあります。
それらをうまくバランスを取りながら、無駄なく時間を使うことが必要です。
まず、スケジュールを立てることが重要です。
授業や課外活動の時間を把握し、余裕を持ったスケジュールを作ることで、無駄なく時間を使うことができます。
また、自分がどの時間帯に集中力があるのかを知り、その時間帯を利用して効率的に勉強することも大切です。
また、定期的にスケジュールを見直し、無駄な時間がないか、改善することも重要です。
バランスの取り方については、自分がやりたいことと、必要なことをうまくバランスを取ることが重要です。
たとえば、アルバイトでお金を稼ぎたいと思っても、勉強や課外活動を怠ることはできません。
また、友達との時間を大切にすることも重要ですが、それに費やしすぎることも避ける必要があります。
自分にとって大切なことを優先し、無理をせず、健康的な生活を送ることが大切です。
以上のように、自己管理は大学生活で非常に重要なスキルであり、時間の使い方とバランスの取り方が重要な要素です。
自分の目標を明確にし、それに向かって効率的に時間を使い、バランスの良い生活を送ることで、より充実した大学生活を送ることができます。
余談にはなりますが、大学生の長期休暇は高校生までの長期休暇と比べてとんでもなく長いです。
例えば、春休みは2月~3月末まで、夏休みは8月~9月末までと、高校生の倍ぐらいの期間があります。
そんなとき、無計画に毎日、寝て起きて飯食って、寝て起きて飯食って……と過ごしていたらどうなると思いますか?
あっという間に何もすることなく終わってしまうのです!!長期休暇が!!
なので、思いついたことはとりあえずやってみることがおススメです。
例えば、海外旅行や日本一周など、「なんとなく面白そう~」と思ったことで良いのです。
社会人になったら、大半の人は何らかの組織に属して働くと思います。
組織の下で働きながらだと、そういうことにまとまった時間をかけるのはハードルが高いですからね。
「お金無いよ……」と思われるかもしれませんが、大学生のうちにやっておいた方が良いです。
いかがでしたでしょうか?
高校生と大学生の違い、学生生活を充実させるポイントについて記載いたしました。
皆さまのこれからの学生生活に、少しでもお役に立つことがありましたら幸いです。
私は、大学生活の中で後悔していることが一つだけあります。
それは、担当の教授から「30万ぐらいでフランスとかヨーロッパの美術館を廻るツアーやったら来る?」という誘いを「お金が無いので……」と断ったことです。
もし、当時にタイムスリップできるとしたら「30万ぐらい何とかしろ!」と自分に言いたいです。
哲学者・思想家の内田樹さんは、「後悔には二種類がある。」と言います。
「何かをしてしまった後悔」と「何かをしなかった後悔」です。
前者は、潜在的に「自分がそうすることを欲して」してしまった後悔と言えます。
しかし、「何かをしなかった後悔」は時間を巻き戻してやり直すことができないのです。
是非、悔いのない大学生活を過ごしていただければと思います。
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