新学習指導要領で学習内容はどう変わる?!~数学編+α~ - 金沢市・野々市市・白山市の塾なら東大セミナー
2021.06.15教育情報

新学習指導要領で学習内容はどう変わる?!~数学編+α~


皆さんこんにちは。東大セミナーの中川です。
前回は、「新学習指導要領で中学の学習内容はどう変わる?!~英語編+α~」についてお伝えしました。今回は数学編です。まずは、学習指導要領について1と2でおさらいをします。


1.学習指導要領とは

2.学習指導要領はなぜ改訂されるのか

3. 新学習指導要領で中学の学習内容はどう変わる?!~数学編+α~


 

1.学習指導要領とは


全国のどの地域で教育を受けても、一定の水準の教育を受けられるようにするため、文部科学省では、学校教育法等に基づき、各学校で教育課程(カリキュラム)を編成する際の基準を定めています。これを「学習指導要領」といいます。

 

2.学習指導要領はなぜ改訂されるのか


学校は、社会と切り離された存在ではなく、社会の中にあります。グローバル化や急速な情報化、技術革新など、社会の変化を見据えて、子供たちがこれから生きていくために必要な資質や能力について見直しを行っていくからです。
単純に10年前と今現在とでは求められる力が変化していくので、学習する上で重要なものも変化していくということです。

 

3. 新学習指導要領で中学の学習内容はどう変わる?!~数学編+α~


英語に関しては、必要になる単語数や学校での授業の仕方が変化するということをお伝えしました。数学も同じように学校で学習する単元が大きく変化します。
これまでセンター試験や大学入学共通テストで必要になる科目に関しては「数学ⅠA」と「数学ⅡB」でした。しかし、新学習指導要領では「数学ⅠA」「数学ⅡB」「数学C」となります。

数学Cに関しては、理系の方であれば「あったな~」と思うと思います。この数学Cが理系だけでなく、文系の生徒も学習する必要が出てきました。また数学Bで学習する単元も変化します。具体的には以下の通りです。

 

  • これまでの数学B⇒ベクトル、数列、確率分布と統計的な推測
  • これからの数学B⇒統計的な推測、数列、数学と社会生活
  • ベクトルがなくなり、数学Cでの学習単元になります。数学Cでの学習する単元は次の通りです。数学C⇒ベクトル、平面上の曲線と複素数平面、数学的な表現の工夫

 

お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、「平面上の曲線と複素数平面」に関しては、数学Ⅲで取り扱っていた内容になります。また「数学的な表現の工夫」に関しては、旧学習指導要領で理系の生徒が学習していた「行列」などがあります。したがって、文系と理系の数学で習う単元の違いは「極限、微分、積分」のみになります。

大学入学共通テストでは「数学B」と「数学C」から3単元選択となっております。
今後の高校側の対応ははっきりしておりませんが、数学の重要度がこれまでよりも格段に上がってきます。
寄ってこれから、文理選択をする際は「数学が苦手だから・・」などは通用しなくなります。自分がどのようなことを学びたいか、将来どうなりたいのかを早い段階で考える必要があります。

大学入試ではこのように大きな変化がございます。「情報」という科目も入ってきます。どのくらいの大学が採用するかははっきりしておりませんが、常日頃から将来について考えていく必要がありそうです。

 

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【記事監修者】塾長 柳生 好春


1951年5月16日生まれ。石川県羽咋郡旧志雄町(現宝達志水町)出身。中央大学法学部法律学科卒業。 1986年、地元石川県で進学塾「東大セミナー」を設立。以来、38年間学習塾の運営に携わる。現在金沢市、野々市市、白山市に「東大セミナー」「東進衛星予備校」「進研ゼミ個別指導教室」を展開。 学習塾の運営を通じて自ら課題を発見し、自ら学ぶ「自修自得」の精神を持つ人材育成を行い、社会に貢献することを理念とする。

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