皆さんこんにちは。東進衛星予備校 金沢南校の北川と申します。
昨日2/12に、金沢大学のKUGS特別入試の、主に大学入学共通テストを課す選抜について合格発表が行われました。東大セミナー、及び東大セミナーの東進衛星予備校からも多数の生徒が受験し、大いに健闘してくれました。
この記事では、KUGS特別入試の結果について、集計の速報を発表いたします。
目次
★総合型選抜II
・融合学域 2名合格(うち先導学類2名)
・理工学域 1名合格(うち物質化学類1名)
・人間社会学域 3名合格(うち法学類1名、学校教育学類2名)
★女子特別枠入試
・理工学域 1名合格(うち機械工学類1名)
★学校推薦型選抜II
・医薬保健学域 1名合格(うち保健学類1名)
東大セミナーグループより合格したのは以上合わせて8名。合格率は73%になります。
一方で、全体での総受験者は452名、合格者は245名であり、全体での合格率は54%となっています。(本来の意味での倍率とは違いますが)、結果として平均倍率は1.8倍と言えるかと思います。
今年度は共通テストの形式が大きく変更されたこともあり、志願倍率や合格水準についても荒れるのではないかと予測されていましたが、蓋を開けてみるとむしろ別の意味で興味深い結果が明らかになりました。以下にそれをまとめます。
★決して「簡単な試験」ではない
推薦入試というと、一般入試よりも簡単なものであるという印象が先行しがちですが、KUGSについてはその限りではありません。例えば学校教育学類の保健体育専攻は5名定員に2名の志願者と、倍率1倍を割っていますが、合格者は1名のみでした。
つまり、例え倍率的には定員割れを起こしていたとしても、きっちり選考されて落とされる人が出現しうるテストです。生半可な気持ちで挑んでも、合格を勝ち取ることはできないでしょう。
★努力次第で逆転合格の目が充分にある。
一方で、頑張った人が報われる可能性が高いテストでもありました。
例えば、今年度合格した生徒の中には共通テストの得点率が60%を切っている子も数名いました。普通に考えると、一般入試であれば到底ひっくり返しえないハンデです。しかし、この生徒たちはKUGSの要である「口述試験」と「レポート」の対策をやり切り、点数のビハインドをひっくり返して見事に逆転合格を果たしたのです。
つまり、正しく対策を行えば、多少なりと共通テストでしくじったとしても充分に逆転合格が可能な試験だったと言えるでしょう。単純な学力のみでなく、プレゼンや面接を見て評価される試験だからこそ、真摯にここを対策した生徒が合格できたのです。
★外部検定試験も合格の切り札!
今年度合格者の中でも、共通テストで大きく得点を落とした生徒の中には得点率56%という生徒もいました。この生徒が合格できた要因として恐らく大きなものだと考えられるのが、「外部検定試験」の存在です。
KUGS特別入試においては、一部入試形式において英語の外部検定試験の結果を提出することが義務付けられています。そして、外部試験のスコアを大学の独自基準で変換し、共通テスト英語の得点と比較してより高い方の点数を利用することになっています。
先ほどの生徒も、英検2級のCSEスコアが2200[1]と、かなりの高得点をマークしています。結果的に、英語の得点がこのシステムによってフォローされ、全体として57~59%ほどの得点になるよう換算されたのではないかと考えられます。
ここまでくれば後はプレゼンと面接の力一つで十分戦える範囲です。
外部資格を受験する方の中には、英検を選択される方も多いかと思います。英検の場合でしたら、上記のような形か、或いは準1級の合格[2]を目指すのが良いでしょう。特に来年の共通テスト英語は難化するだろうと考えられますから、外部資格は万が一の時に、その身を助けてくれる可能性が大です。
[1] 2級のCSEスコア満点は2299です。
[2] CSEスコア2304以上が合格に相当します。
前節でKUGS特別入試がどのような入試であるか、そのイメージは掴めたでしょうか?
まとめるとするなら、「プレゼンや面接の力こそが最重要」ということになります。如何に学力があろうと、外部資格の得点を取っていようと、伝える力が欠けていれば合格することができない入試です。
そのため、東大セミナーグループでは以下のような対策を行っています。
★先の先まで見据えた、徹底的なレポート課題指導
KUGS特別入試の出願を行うにあたり、最も一般的なルートはKUGS高大接続プログラムを受講することです。講座の最後にレポートを提出して評価を受け、合格すれば出願資格を得ることができるのです。
東大セミナーでは入試直前のみならず、この出願資格のレポートについても徹底した添削を実施しております。それも、単にレポート課題に合格し、出願資格を得るためだけのものではありません。なぜならば、その後のプレゼンや面接(なんなら入学した後も!)でも、そのレポートに書いた内容と関係することが問われ続けるからです。
要はレポート課題の段階で既に、自らの言葉で、自らの考えを論理的に表現できる力が必要になるのです。プレゼンや面接を見据えて、論理的に自分の考えを表現するための方法を得るためのレポートと位置づけ、この段階での徹底指導を実施しております。
★社会に出た後まで考えた、プレゼンと面接の指導
上記のレポート課題に加えて、プレゼンと面接の要である「話す」ことに対する指導も、東大セミナーでは勿論実施しております。これも「入試に合格するための面接指導」ではなく、「自分の考えを聞き手に対し的確に伝えるための練習」として実施しております。
社会の中では、他人に自らの意思を伝え、他人の考えを聞き受け止める必要に迫られます。入試におけるプレゼンや面接は、その一つの形態に過ぎません。
小手先のテクニックではなく、いかなる状況のときにも通用する「話す力」を養成することで、結果的に入試の突破、及びその先の人生にも役立つよう指導を行っております。
先にも述べましたが、KUGS特別入試は決して簡単な入試ではありません。正しい努力をしなければ、合格を掴むことはできないでしょう。
言い換えるなら、合格したいなら正しい努力をしなければならないわけです。KUGS特別入試を一つの足がかりとして、自分の将来を切り開くための最初の一歩を踏み出す、その一歩のための努力を始めてみませんか?
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