皆さんこんにちは。
石川県金沢市・野々市市・白山市の学習塾、東大セミナーの篠原です。
「受験の天王山」と言われる夏が始まりました。
この夏、「志望校合格に向けて勉強を頑張ろう」と強い意気込みをもつ高校受験生も多いのではないでしょうか。
今回の記事では、石川県の高校受験生に向けて「石川県高校入試分析(理科)」をテーマにお届けします。
目次
1.計算問題・図表を読み取る問題・記述問題の配点が50%以上
ひと昔前は「理科・社会は暗記科目だ。」「理科・社会は暗記科目なのだから、暗記を頑張りなさい。」と言われていました。
教科書の内容を暗記していれば解ける一問一答形式の問題や、「ア~ウの中から適切なものを1つ選びなさい」という選択形式の問題が、親世代の高校入試では多かったのです。
一問一答形式の問題とは、以下のような問題です。
中緯度帯の上空で1年中、西から東へ風が吹いているため、日本付近の天気は西から東へ変わることが多い。このような西よりの風を何というか?
答えは「偏西風」であり、偏西風が何かさえ覚えていれば解答できる問題です。
こういった問題は、近年の石川県高校入試(理科)では大問1つにつき1問程度しかありません。
代わりに、計算をして解く問題、グラフや図表を読み取って解く「探求型」の問題が増えてきました。
例えば、次のような問題です。
無性生殖において、子の特徴が親の特徴と同じになる理由を書きなさい。
こういった形式の問題は自分で知識を整理し、文章を考えて解答しなければなりません。
正確な知識だけではなく、それを表現する文章力が求められるのです。
これはどういうことかというと、単に知識を丸暗記するだけでは太刀打ちできなくなってきたということです。
表やグラフを読み取って文章を書く力、知識を活用して計算し、答えを導き出す能力が求められるように入試の傾向が変化しているのです。
それでは次に、大問ごとの構成も見てみましょう。
大問1:小問集合。幅広い分野から出題(配点:16/100)
大問2:中1~中3の物理・化学・生物・地学の範囲から出題(配点:16/100)
大問3:中1~中3の物理・化学・生物・地学の範囲から出題(配点:16/100)
大問4:中1~中3の物理・化学・生物・地学の範囲から出題(配点:16/100)
大問5:中1~中3の物理・化学・生物・地学の範囲から出題(配点:16/100)
大問6:他の教科の知識も問われる、総合的な問題が出題(配点:17/100)
年によって若干異なる場合もありますが、大まかな傾向としては上記の通りです。
大問2~5は、各学年で学んだ「生物」「化学」「物理」「地学」の4ジャンルのいずれかから出題されます。
例えば、
大問2:中1の物理
大問3:中2の化学
大問4:中3の生物
大問5:中1の地学
という形です。
大問2:中1の物理
大問3:中3の物理
大問4:中3の生物
大問5:中1の地学
などと、同じジャンルの大問が重複することはありません。
また、中2の「電流」、中3の「イオン」など難しいと感じる生徒が多い単元や、教科書が改訂して新しく追加になった範囲も出題されやすい傾向にあります。
石川県トップレベルの進学校である、金沢泉丘高校に合格するには、入試本番で7割~8割の得点が必要と言われています。
(東大セミナーが調査している例年のボーダーラインの傾向に基づいています。)
難関と言われる高校を目指す場合、もちろん記述問題も得点も狙っていく必要があるでしょう。
記述問題のネックは、「自分では正解を書いたつもり」になっていても、採点者の基準に達しておらず、蓋を開けてみると実は得点できていなかった……ということが起こることです。
記述問題の正答率UPには、教科書の内容を身につけるだけではなく、実際に記述問題を解くことが重要です。
記述問題は、解答を見ても自分の解答が正解かどうかの判断をつけ難い出題形式です。
問題を解いたら自己採点だけで済ませるのではなく、必ず先生に添削してもらいましょう。
また、普段から文章を書くときに推敲したり、自分の考えを言葉にしたりするクセをつけておくと良いですね。
いかがでしたか?
記述問題には文章を書くテクニックも必要ですが、学習内容の知識をしっかりと身につけておく必要があります。
夏休みを活用して、大きく飛躍できると良いですね。
Copyright ©金沢市・野々市市・白山市の塾なら東大セミナー All Rights Reserved.