皆さんこんにちは。
東大セミナーの花房です。
今回は、「石川県公立高校入試に合格するための戦略」についてお伝えします。
石川県公立高校入試についての記事になりますが、ほかの高校入試でも生かすことができるので、石川県の受験生の皆さんはぜひ読んでみてください!
目次
受験は緊張します。
高校入試が人生初めての入試だという人も多いでしょう。
たった1日の試験の結果で、合否が決まり、人生が変わります。
合格すれば、憧れの高校で充実した3年間が送ることができます。
もちろん、受験に合格することがすべてではありません。
ただ、できることなら憧れの高校にトライして、合格をつかみ取る人生を送りたいですよね。
そのためには「本番に強い人」になることが大切です。
本番、緊張を受け入れ、自身の100%の力を出し切ることができれば、高校入試は必ず合格します。
合格するために、本番に強い人になるために必要な「受験戦略」について説明します。
まず重要なのが「戦略」です。
スポーツにおける「ゲームプラン」です。
スポーツでは、試合に勝つためのゲームプランを必ず考えます。
何の準備もせず、ぶっつけ本番で試合に臨む人はいませんよね。
相手の分析をして、ゲームプランを立て、イメージトレーニングを行い、そのうえで実戦練習を積み重ねます。
勉強・受験でもこれを行いましょう、すなわち「戦略」を立てましょう。
高校入試において、自分が何点を取れば合格するか知っていますか?
「いい点を取ったら合格する!」ではダメです。
いい点とは何点ですか?
仕事柄、東大出身の方とお話しすることもあるのですが、東大生は必ずと言っていいほどこれを知っています。
皆さんも「必ず」何点を取れば受かるかを知ってください。
例えば金沢泉丘高校(普通科)では、360~370点が合格最低点になることが多いです。
※年によって変動があり、370点を超える年や330点台になる年もあります。
金沢二水高校330~340点が最低点になることが多いです。
各高校でおよその合格点は必ずあります。
これを踏まえて目標点を決めましょう。
「合格点を知る」が試験分析の第1歩です。
次に、各科目、大問ごとに得点計画を立てましょう。
「370点を取る!」では不十分、イメージ不足です。
370点をどこでとるのか、どの問題は解かなくてよいのかを明確にしましょう。
石川県公立高校入試は、130点落としてもトップ校に受かります。
つまり、石川県公立高校入試は、「難しい問題が解ける人が受かる」試験ではなく、「できる問題を確実にできる人(ミスをしない人)」が受かる試験ということです。
※泉丘理数科は少し異なり、難しい問題をとれないと受かりません。
どのように130点を落とすプランで試験を受けるのか、プランを明確に立てましょう。
例えば、数学です。
令和3年度までの過去問を見ると、石川県公立高校入試数学は
大問1 小問集合 30点
大問2 確率・規則性 10点
大問3 関数 14点
大問4 方程式の文章題 10点
大問5 作図 8点
大問6 平面図形 14点
大問7 空間図形 14点
という配点になっています。(大問2・3は年によって順番が変わることがあります)
さらに、
大問1は(1)(2)3点×6=18点(3)~(5)4点×3=12点
大問2は(1)3点(2)7点
大問3・6・7は(1)3点(2)4点(3)7点
となっています。
※令和4年度の入試では、大問6大問7の配点が(1)3点(2)5点(3)6点でした。
これは大きな変化です。
(2)が取れるか取れないかで大きな差がつきます。
数学の目標点を泉丘の最低ラインである74点とする場合、以下のようにプランを立てます。
大問3・6・7の(3)のうち2問落とす⇒-14点
大問6・7の(2)はどちらか落とす⇒-4点
大問1で1問落とす⇒-4
上記で78点となります。
大問ごとに綿密な得点戦略を立て、入試当日に「この問題とこの問題を解けばよい」と思えるようにしましょう。
立てた戦略を成し遂げるためには準備が必要です。
戦略を立てていきなり試合に臨むスポーツ選手はいません。
戦略を遂行する力をつけるための練習(勉強)と、戦略が正しいか確認するための練習試合(模試)を行いましょう。
戦略に基づいて学習計画を立てましょう。
すべての科目、すべての単元を同じように勉強をするのは戦略的ではありません。
前述の数学であれば、単元ごとに何をどこまでやるのかを変えます。
(例)
連立方程式(10点)作図(8点)は必須で正解したいため、テキストの最難関問題まですべて解けるようにする。
図形は(2)までを予定するため、最難関の問題にはあまり時間をかけない。
関数は(3)まで正解したいため、最難関問題まで全て溶けるようにする。
これを各科目、各単元で明確に決め、最適な科目バランスで勉強をすることが重要です。
自分の短所ばかり練習をして長所を生かさないと試合に勝てません(受験に合格できません)。
長所ばかり練習をしていても、苦手に付け込まれたら落ちます。
長所と短所の両方を自覚し、どのように勝つかを考えて取り組むことが合格の秘訣です。
模試では、戦略通りに解けるかを確認しましょう。
当たり前ですが、大切なのは模試の後の振り返りです。
ただ、良い振り返りをする鍵は模試を受ける前にあります。
模試を受ける前に、今回の模試では何を意識するのか、どのような仮説を立て、どのような結果を予測して受けるのかを言語化しましょう。
大切なのは「言語化」です。
模試を受けた後は、点数や偏差値が気になったり、今回は簡単だった(あるいは難しかった)などと言い訳をしたりしてしまいがちです。
そのような状態では、客観的な振り返りはできません。
次(本番)につながる振り返りをするためにも、冷静である模試前の考えを言葉にして残しておきましょう。
そして、模試が終了したらそれに基づいて振り返りを行いましょう。
戦略通りにできたのか、何か足りない点はないかを確認し、計画を修正してください。
模試前に決めたほうが良いことは
・時間配分(大問ごと)
・得点計画(大問ごと)
・飛ばす問題
です。
その模試を受ける時点での実力を踏まえて決めてください。
最終的な目標点に達していなくても、その当日の模試の戦略が果たせていれば、あなたの考え、勉強の仕方が正しいという証拠です。
自信をもって勉強を続けましょう。
人間は初めてのことに対して強くありません。
初めてのことをするときは緊張しますし、ミスも起こしやすいです。
ところが、一度経験していることに対しては緊張もあまりせず、ミスを予想し予防することもできます。
なので、入試も「やったことがある」状態にしましょう!
完全に入試と同じにすることは難しいですが、以下のようにしてできるだけ本番に近い環境でテストをしましょう。
・テスト形式の問題集を解くまたは模試を行う
・上記を行う際は、入試と同じように試験分析(前項参照)を行ってから取り組む
・制服でテストを行う
・部屋に時計を置かず、腕時計で試験を実施する
・試験本番と同じ時間割で実施する(休み時間も同じにする)
上記以外にも、自身で本番を想像し、何回も本番を想定した練習を行いましょう。
上記をすべて行ったとして、それでも入試当日は緊張します。
入試当日、想定外のことも起こります。
本項では、入試当日の意識してほしいことをお伝えします。
第一のポイントは、【緊張を味方につける】です。
緊張と集中は紙一重です。
緊張感がないと集中もできません。
緊張を味方につけ、高い集中力を発揮することで、実力を100%出すことができます。
ですので、緊張しているときはその緊張を受け入れ「キタキタ!集中が高まってる!」と思うようにしましょう。
「緊張しちゃいけない」と思う必要は全くありません。
緊張を受け入れて、緊張を味方にしましょう!
第二のポイントは、【会場でやったことがあるを作る】です。
会場内でも、一度したことがある、を作りましょう。
例えばトイレです。
トイレの場所を確認すると思いますが、その際に必ず同じ道を通ってください。
トイレに行くときとトイレから帰ってくるとき、同じ扉を通り、同じ道を通りましょう。
たったこれだけですが、会場がホームだと思えるようになります。
第三のポイントは、【鏡で自分の顔を見る】です。
第二のポイントでも緊張を受け入れられないときは、鏡で自身の顔を見てみて
ください。
自身の顔を見ると落ち着くことができます。
鏡で自身の姿を客観的にとらえてください。
「顔が引きつっているな」「緊張しているな」など、客観的に自分をとらえると緊張も受け入れられます。
いかかでしたか。
試験分析などの準備をしっかりと行い、試験本番で実力を100%出し切って合格をつかみ取ってください!
Copyright ©金沢市・野々市市・白山市の塾なら東大セミナー All Rights Reserved.