金沢泉丘高校の合格ライン ~偏差値とは~ - 金沢市・野々市市・白山市の塾なら東大セミナー
2022.01.18入試対策

金沢泉丘高校の合格ライン ~偏差値とは~


皆さんこんにちは。
石川県金沢市・野々市市・白山市の学習塾 東大セミナーの川本です。

10月となり、地域統一テストも近づいてきました。
志望校について、色々迷う方も多いと思います。

そこで今回は、中学生向けに合格ライン・偏差値といった内容についてお伝えいたします。

 


目次

1.偏差値とは

2.金沢泉丘高校の合格ライン「偏差値」

3.模試での目標偏差値

4.偏差値で一喜一憂する前に


 

 

 

1.偏差値とは


偏差値とは何か、数式で表すと、

 

 

 

 

 

 

(Wikipediaより)

と表記されます。
正直、中学生では何のことか良く分からないと思います。

 

そこで、一言で表すならば、偏差値とは「自分の位置(順位)を把握するための数値」です。
もう少し具体的に言うと(正規分布の場合)、
・偏差値70 → 上位約2.28%
・偏差値60 → 上位約15.87%
・偏差値50 → 上記50%(平均値)
・偏差値40 → 下位約15.87%
・偏差値30 → 下位約2.28%
となります。

 

では、なぜ「偏差値」が必要なのか。それは
高校受験の合否とは、点数ではなく順位で決まるものであり、テストによって平均点が異なるから」です。

テストにより平均点は様々です。そのため、同じ点数でも、その価値はテストによって異なります。
例えば「60点」。
平均が80点のテストであれば、「何をやっていたんだ!」と言われ、
平均が30点のテストであれば、「すごい、素晴らしい!」と言われます。
夏明けの実力テストなど、平均点が低いテストもあることは、中学生の皆さんが一番知っていることかと。

 

そして高校入試の合否は、得点ではなく順位で決まります。
そのため、得点以上に自分の位置を正確に把握することが重要です。
その指標が「偏差値」となります。

 

 

 

2.金沢泉丘高校の合格ライン「偏差値」


では、金沢泉丘高校の合格ライン(目標とする偏差値)はいくつなのか。
一般的に、インターネットで検索すると、「70-72」と表されているものが多いようです。
これは正しい数値なのでしょうか? 推定論で考えてみましょう。

 

2021年現在、石川県内には55校の高等学校が存在します(高専含まず)。
また石川県は、色々な数値が全国のおおよそ1/100になることから、
人口約1億2000万人 × 1/100(中3生世代を1/100と推定) × 1/100
= 12000人が
中3生の人数(石川県)と考えられます。
(実際はもう少し減り約10000人です。また石川県の高校進学率は99.4%とほぼ100%です。)

ということは、
仮に金沢大学附属高校(定員120名)と金沢泉丘高校(定員400名)をトップ校とすると、

合わせて520名。つまり、520/12000=約4.3%となります。
上位4.3%を偏差値に換算すると、約「68」。
これは最低ラインのため、「70-72」という値は、推定論でもおおよそ正しい数値と言えます。

 

ただし、上記は金沢泉丘普通科についてです。
これを金沢泉丘理数科で考えると、定員は40名。
仮に沢大学附属高校(定員120名)と金沢泉丘高校理数科(定員40名)を同じ学力と考えると、
120+40=160名、上位約1.0%~1.5といったところ。偏差値では「70」となります。

 

 

 

3.模試での目標偏差値


それでは、模試で偏差値「70-72」がなければ金沢泉丘高校合格はあり得ない!
と言えるかとなると、それは間違いです。

 

例えば、「石川県総合模試」。
こちらの模試であれば、金沢泉丘高校の合格ライン(受験可能)は「61-62」くらいです。
(確実というわけではありませんが、十分合格できるラインです。)

 

では、なぜそのような数値になるのか。
以下、その理由です。

(1)模試を受ける生徒の学力層
上記偏差値「70-72」というのは、石川県全体での位置を表します。
しかし、石川県の公立高校入試では、定員割れをしている高校も多くあります。
そういった中で、わざわざ日曜日に模試を受験する方は、一定以上の学力層の方が多く、
その成績上位者の中での偏差値となると、「61-62」(確実なラインは65)となります。

(2)金沢大学附属高校・金沢泉丘高校以外
成績上位者が、全員金沢大学附属高校、もしくは金沢泉丘高校に進学するわけではありません。
県外の難関校への進学や、石川高専、七尾高校、小松高校、星稜高校といった各地区のトップ校、また特色のある高校へ進学する方もおられます。
上記推定論では、成績上位者が全員金沢大学附属高校・金沢泉丘高校に進学した場合という計算のため、実際と多少の差が出てきているわけです。

 

 

 

4.偏差値で一喜一憂する前に


私は面談の際に、合格判定(AとかDとか)は、全く使用しません。
合格判定は、良ければつけあがる、悪ければ凹むため、あくまで参考値です。

ただ、必ず確認するものがあります。
それが、度数分布表(ヒストグラム)です。

 

何度も言いますが、合否は順位で決まります。
その把握のための偏差値ではありますが、
形式や難度、添削基準によって、度数分布は大きく変化します。
その中でも石川県総合模試は、最大で約5000人が受験します。
石川県全体の中3生の数を考えると、これは限りなく本番に近いデータです。

この模試の度数分布表各高校の倍率(約1.1~1.8)を加味して受験校を検討するという方法が、安定します。

 

総合模試に限りませんが、模試によって、その形式・難度・添削基準・受験者層・平均点がバラバラです。
結果は結果として、正確に分析しなければなりません。

石川県教育委員会や各塾のホームページに、様々な情報がまとめられています。
それらを参考にしつつ、「偏差値」という値を正確に理解して、受験校を判断してください。
できれば、学校や塾の先生といった方と、正しく数値を分析することをお勧めします。

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【記事監修者】塾長 柳生 好春


1951年5月16日生まれ。石川県羽咋郡旧志雄町(現宝達志水町)出身。中央大学法学部法律学科卒業。 1986年、地元石川県で進学塾「東大セミナー」を設立。以来、38年間学習塾の運営に携わる。現在金沢市、野々市市、白山市に「東大セミナー」「東進衛星予備校」「進研ゼミ個別指導教室」を展開。 学習塾の運営を通じて自ら課題を発見し、自ら学ぶ「自修自得」の精神を持つ人材育成を行い、社会に貢献することを理念とする。

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