皆さんこんにちは。東大セミナーの北川です。
先週を主として、2024年度国公立大学前期試験合格発表がありました。今年の入試も、まずは一区切りというタイミングになると思います。
本日は東大セミナー各校舎、及び東進衛星予備校の本年度の合格実績について、速報をお伝えできればと存じます。また、簡単な入試に対する所感もお伝えできればと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
※速報値※
東京大学 1名
北海道大学 1名
東北大学 1名
名古屋大学 1名
大阪大学 1名
一橋大学 1名
神戸大学 2名
金沢大学 医薬保健学域 医学類 1名
東京学芸大学 2名
上越教育大学 1名
富山大学 6名
金沢大学 17名(医学類を除く)
滋賀大学 1名
京都工芸繊維大学 1名
長崎大学 1名
琉球大学 1名
富山県立大学 1名
石川県立大学 2名
石川県立看護大学 1名
公立小松大学 1名
横浜市立大学 1名
北九州市立大学 1名
※速報値※
自治医科大学医学部医学科 1名
早稲田大学 2名
明治大学 1名
立教大学 3名
中央大学 2名
法政大学 1名
関西大学 2名
関西学院大学 5名
同志社大学 1名
立命館大学 10名
東洋大学 4名
専修大学 2名
京都産業大学 5名
近畿大学 7名
今年度について、来年度以降の入試内容変化を見据え、多くの生徒が安全圏へと志望を下げるのではないかと予測がありました。ですが、東大セミナー単体で見れば、今年はむしろ例年よりも東京一工+旧帝大+3の合格数が倍増しているという状態になっております。
ある意味で荒れた入試模様でしたが、ふたを開けてみれば努力を重ねた生徒が着実に合格を勝ち取っていくような入試だったと言えるかもしれません。
各大学の入試傾向について特筆すべきところとしては、京都大学の英語が例年と異なる大問3つ構成になったというところが挙げられるでしょうか。問題内容の傾向としては2016年度から2023年度の問題から自由英作文を除いたものに近いでしょう。あくまで大問数だけが2015年度以前に回帰したような感じです。
数学については、各大学の特色は大きく変わらずと言ったところでしょうか。特に、東大は相変わらず、計算と正確な論証をベースとした手堅い問題セットで、京大は誘導が無く、自由に解きなさいという放任な問題セットというのは変わりません。
東京大学文科は、全体通して比較的簡単なセットだったかと思います(第4問を除く)。ただ、第2問は典型問題と見せかけて雑に典型へ持ち込もうとすると失敗するようになっており、指数関数の桁数に対する直観や、それを論証する工夫が試される良問でした。
東京大学理科[1]は、例年に比べれば手がつけやすい問題が並んだかなと思いますが、それでもやはり難問揃いです。特に第6問は(1)に対して(2)の論証が難しく、これに時間を掛けすぎた生徒は残念な結果に繋がったのではないかと見えます。他にも、第4問の計算の重さや、第3問を上手く言語化するのは中々キツいものがありました。第1問など、とりやすい問題を正確に、素早くとれたかどうかが合格への鍵になったことでしょう。
京都大学文系は、やや取りにくい問題が多かったものの、第3問や第5問をはじめとする得点しやすい問題でどれだけ稼げたかがポイントになるでしょう。特に、第4問は時間内に完璧な処理をするにはやや大変な問題だったでしょうが、これにどの程度食い込めたかは明暗を分けることになりそうです。
京都大学理系もまた、中々得点しにくい分野がたくさんありました。しかし、ある意味で京大らしい第6問など、魅力にあふれた問題が多いのも特徴です(今月末に再度ブログ記事を書いて紹介しようと思います)。まあ、受験生にとっては問題を楽しむとかそんな次元の状況ではないでしょうが……。
以上、簡単ではありますが、志望者に関する考察と、英語、数学に対する所感を述べさせていただきました。これから受験勉強に取り組んでいく方々への参考となれば幸いです。
[1] “理系”という意味合いであり、化学や物理の話をしているわけではないことに注意。
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