10月24日に第二回高校合格ガイダンスが国際ホテルで開催された。参加者は中学3年生およびその保護者で四百名を超える盛況であった。今回は特別に高校1年生から3年生までの4人にショート・スピーチで自らの体験を基に受験生を激励してもらった。これからの受験勉強のコツや夢・志を持つことの意義を彼らの言葉で明快かつ情熱的に語ってくれた。私たち年の離れた大人が語るより余程影響を与えたに違いない。特に印象に残ったのは「勉強は高校受験がゴールではない」「夢・志があれば頑張れる」という言葉であった。
私からは非認知能力が生きて行く上でIQに劣らず重要で、特に「粘り強く取り組む」ことの意義を説いた。これまでの教育はともすれば意欲を喚起し興味・関心をもたせることに腐心してきたが、粘り強く物事に取り組むことや挑戦することの大切さなどについては軽視されるきらいがあった。人間が現実社会をたくましく生きて行く上でこれらが必要であることは私たちの経験から明らかだ。この時期の受験生の心情として不合格だったらどうしようなどといった失敗を恐れる感情が頭をもたげてくることが往々にしてある。
失敗を恐れる気持ちが強いと萎縮してしまってかえって勉強の効率を悪くしてしまう。考えてみると、私たちは失敗を通して人間的に成長していると言える。
言い古されているが、文字通り「失敗は成功のもと」なのだ。受験生には目標を高く持って最後まで全力を尽くして欲しい。石川県の入試は学力検査のウェイトが圧倒的に高く、最後まで努力したものが勝利する仕組みになっている。内申が悪いなどと悩む必要がない。これからの心得として「人事を尽くして天命を待つ」が最強だ。入試というシステムを通して人間力を鍛えるのである。
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