1.人の存在価値を認める
人は存在するだけで価値がある。気が遠くなるほどの太古の昔から遺伝子の連鎖の中で奇跡的に生をうけ、この世に生まれてくる。それだけでも尊い存在で一人として欠けがえの無い生命である。そして誰一人として偶然ではなく、その人にしか叶えられない使命を持って生まれてきている。その使命を悟り実践することこそ人生そのもである。21世紀の共生時代は一人ひとりの存在価値を相互に認め、その良いところを尊重しあう社会である。私たちの仕事(ミッション)は生徒の指導において、生徒自身の良いところを引き出すお手伝いをさせていただくことにある。
2. 学びの意義を伝える
「学ぶ」は「真似ぶ」から来ている。乳幼児が言葉を覚える過程を想起すれば頷ける。また、英語のエデュケーションの接頭語のEはEXのEで「外」という意味があり、外に引き出す意である。自身の潜在能力を引き出し、開発して世の中(社会)に貢献することが学びの眼目である。学びを通して社会に貢献することで自身の存在価値・重要感を自覚するのである。一時教育界を席巻した「自己実現」は教育の最終目標ではなく、あくまでそれによって社会に貢献する手段と言うべきである。学びによってボケーション (使命)が見出せれば、教育の目標の大半は成就したといえる。
3.本気・やる気を引き出す
本気・やる気を引き出すには、高い目標が必要である。しかし、いきなり高い目標では逆効果の場合もある。あくまで生徒個人の状況で目標を設定すべきである。「努力すれば報われる」という事実を積み重ねることで達成感を持ち自信に繋がる。「生徒の可能性を心から信じ、支援の手を差し伸べ、可能性を信じていることを伝えていれば、やる気が出ていっそう努力をするようになり(自己成就予言)、その可能性を発揮できるようになる」と言われている。生徒の人間としての存在価値を認め、学びの意義を伝えることで、本気・やる気を引き出すのである。1・2・3は一体として機能する。
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