私は夏が好きだ。燦燦と降り注ぐ太陽の光、喧しいほどのセミの泣き声、瑞々しい緑に覆われた山々、どれをとっても生命の息吹を感じる。 東北地方ではこれから夏祭りが本番を迎える。 青森の「ねぶた」秋田の「竿灯」山形の「花笠祭」仙台の「七夕祭」などまだ一度も訪れたことはないが毎年この季節になると必ず何時かは行ってみたいと憧れる。 昔から夏になると妙に食欲もます。夏痩せという言葉があるが私には無縁だ。 鮎も美味しい、うなぎも美味しい、サザエや鮑などの貝類も美味しいなどと想像しただけで唾が出てくるのである。
荒木とよひさ作詞・作曲で「四季の歌」という歌謡曲がある。芹洋子という清純なイメージの歌手が爽やかに歌っていた。 その歌詞の一部に「夏を愛する人は心強き人、岩をくだく波のような、僕の父親」という件がある。 昔から好きな曲の一つでカラオケでも歌ったことがある。しかし芹洋子さんのイメージが強すぎて柄に合わないなということで今では自重している。 やはり夏は生命力に溢れ、力強さがあるのだろう、たくましい父親に例えられている。額に汗して一生懸命働く父親は子供の目にも頼もしく映るに違いない。
先日、中3生の合宿に顔を出した。 皆やる気満々の顔つきをしていた。 驚いたことに玄関に入るなり、そこに居合わせた女生徒5、6人が一斉に大きな声で「こんにちは」と私に向かって深々とお辞儀をしたことである。 今年の中3生は元気がよく、やる気があるな、と直感した。 これからが受験勉強の本番、彼ら彼女らの健闘を切に祈りたい。 夏のカッとした陽気をうけて、カッと燃えて欲しいものだ。「陽気発するところ金石また透る」(朱子語録)、精神を集中して行えば、どんなことでも成しとげられるとする。
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