船井幸雄さんに学ぶ - 金沢市・野々市市・白山市の塾なら東大セミナー
2014.11.01塾長ブログ

船井幸雄さんに学ぶ


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今年の1月に経営コンサルタントの船井幸雄さんが亡くなられた。経営コンサルタントとしてつとに著名で業界で初めて上場を果たしたことでも知られた。私などは1990年代に自分でも船井かぶれと自覚するほど新刊本が出るたびに貪り読んだものである。なぜ上場をしたのかとの問いに、顧問先から「それだけ言うなら自分でやってみろ、経営は理屈通りに行かない」と言われるのが悔しくて「それなら、上場して見せる」ということのようであった。

そんな負けん気が強く競争に明け暮れていた船井さんもある時から大きく宗旨替えをした。それは「競争から共生へ」の価値観の転換であった。また「この世」と同時に「あの世」の存在を認め、そのような視点から森羅万象の出来事を捉え、20世紀最後の10年で爆発的にヒットしたのである。90年代というとバブル崩壊に伴う不安感と同時に21世紀への期待感が交錯する社会状況で、彼の未来を予測する言葉に励まされ、癒されたものである。

船井さんから学んだ多くのことの中で今でも強く残っていることを挙げると次の3点である。1つは「長所伸展法」である。あらゆる世界で、「短所を克服」するやり方より「長所を伸ばす」方が効果的かつ効率的だということである。それは企業経営のみならず教育の世界においても然りである。とかく弱点や短所に目がいくが、強みや長所を伸ばし、強化する方が達成感・有能感を持ちやすく人間性にもかなっている。教科で言えば得意科目を持つことである。

2つ目は世の中で起こる全ての事は「必然・必要・ベスト」である、ということである。これは究極の楽天主義、ポジティブ思考であり、私のような凡人には容易に到達しがたい境地である。
発生するあらゆる楽しく嬉しいことは勿論、どんなに辛く悲しいことも、そのまま受け入れなさい、という考えや姿勢である。あくまで人生を前向きにポジティブに生きる1つの有力な考え方と言える。マイナスをいかにプラスに転化するか、人生の課題である。

3つ目は「競争から共生へ」ということである。グローバル社会は一面競争社会でもある。競争意識があらゆる企業活動においてモチベーションの源である。教育の世界においても「受験競争」という言葉がある通り、競争から自由ではない。はたして競争をしなければ人類は進歩しないのだろうか。人生の薬味としての多少の競争はあってもそれが全てではないと信ずる。東セミグループが学習の動機として「夢・志」を掲げるのは、その信念からくるものである。

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【記事監修者】塾長 柳生 好春


1951年5月16日生まれ。石川県羽咋郡旧志雄町(現宝達志水町)出身。中央大学法学部法律学科卒業。 1986年、地元石川県で進学塾「東大セミナー」を設立。以来、38年間学習塾の運営に携わる。現在金沢市、野々市市、白山市に「東大セミナー」「東進衛星予備校」「進研ゼミ個別指導教室」を展開。 学習塾の運営を通じて自ら課題を発見し、自ら学ぶ「自修自得」の精神を持つ人材育成を行い、社会に貢献することを理念とする。

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