物事において、よく「質か量か」といった二項対立的に論じられることがある。 私の場合はまず量が大事だと考える。量があってこそそこから質が生まれると思うからだ。 仕事や勉強においても十分な量から見えてくるものがあり、始めから質を求めても軽く、上滑りになるだけである。
学習について、「うちの子は勉強の仕方が分かってないので、それを教えてやってください」と親御さんから頼まれることがある。 それについては予習・復習、テストの見直し、参考書・問題集の利用の仕方など一通りのことを教えられるが、 それが身につき自分のものになるのは十分な学習量があってこそ可能となるのである。
量は努力と結びつき、質は技術と結びつく。単に「質と量」を比較することはナンセンスである。 ただ量を強調するのは努力と結びつく量がなければ何ごとも始まらないと思うからだ。
これは一流といわれる各界のプロの意見とも一致する。 なんと1万時間という時間的目安も指摘されているくらいである。 難関といわれる司法試験、プロの棋士、伝統技能士、東大合格などにおいてである。 これらにおいて成果を出すには、粘り強く一つのことに集中する行動特性が必要なのは自明である。 この行動特性は膨大な量の練習、学習、研究から獲得される。
生徒諸君においては早く時間の有限性に気づき、早いスタートを切って欲しいものである。
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