大学受験の古文のマドンナ、荻野文子先生の言葉に「あきらめない、あせらない、あなどらない。」という箴言がある。すべて「あ」から始まり、受験生に贈る言葉として的確であり、お見事というより他ない。
「あきらめない」はことのほか重要で、あきらめたらその時点で終わりである。現時点で志望校合格を決してあきらめてはならない。これからどれだけでも学力は伸びる。時間は十分にある。15歳や18歳で、ものごとをあきらめることは到底似合わない。
「あせらない」ことは集中力の発揮に不可欠である。「急いては事を仕損ずる」の諺通り、あせりは禁物である。集中力は豊富な勉強量によって身につく。単なる心構えによって身につくものではない。それは各界の一流と呼ばれる人たちの言からも明らかだ。
「あなどらない」は受験を甘く考えないということだ。あなどれば、自分に隙ができ破滅のもとになる。過去問をしっかり分析して、それに合わせた勉強が必要だ。正答できないことを恐れて過去問を避けてはならない。受験には正確な自己認識にもとづく克己が求められる。
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