塾長ブログ アーカイブ - 17ページ目 (18ページ中) - 金沢市・野々市市・白山市の塾なら東大セミナー
    

塾長ブログ

  • 2008.12.01塾長ブログ
    「金融危機」に思う

    この度の世界的な「金融危機」で真っ先にリストラされたのは世界においても日本においても非正規雇用の人たちでした。こういうニュースに接すると複雑で暗い気持ちになる。時代劇などで「いつもバカを見るのは女子供だ」という弱い立場の者の言葉を耳にすることがあるが、非常時においてはそれは昔も今も変わらない。非正規雇用率は2008年1~3月で34%に達し3人に1人の割合になっている。また2008年版「青少年白書」は10代後半の非正規雇率は約7割だと伝えている。 年収200万円以下の労働者を「ワーキング・プ...

  • 2008.11.01塾長ブログ
    読書週間ですね

    10月27日から読書週間が始まりました。文化の日(11月3日)を中心に2週間、11月7日までです。この読書週間というのは昭和22年に「読書の力によって、平和な文化国家を作ろう」という決意のもと出版社・取次会社・書店・公共図書館・新聞等のマスコミ機関により推進されたものです。まさしく1960年代の世界未曾有の高度経済成長は、この運動に象徴されるような国民の知的生産力向上の賜物ということができます。 ところが先ごろの読売新聞の読書調査(3000人対象)では、この1ヶ月に1冊も本を読まなかった人...

  • 2008.10.01塾長ブログ
    「恕」という言葉

    中国の春秋時代に活躍した思想家孔子に、弟子の子貢が簡単に一言で一生涯それを行う価値のあるものがありましょうか、と訊いたところ孔子は、それは「恕」、人の身になることだと答えた。また直ぐ後に、人の身になってみたら、自分の欲しないことを、人に加えることなどできるものではないとしている。 この一節は「論語」のなかでも特に好きな言葉だ。よく相手に対する「思いやり」が大切だ、といわれるがこれも「恕」の精神があってのことだろう。人の身になって、初めて「思いやり」が生まれるといういうものだ。コミニュケーシ...

  • 2008.07.01塾長ブログ
    いただきます。ごちそうさま。

    食事を頂くとき「いただきます。ごちそうさま。」を唱えている子供の割合はどれ位いるだろうか。 私の親は昭和の一桁で、もうすぐ八十歳になるが、この点厳しく姿勢も飯台の前で正座であった。 そのお陰で和室では胡坐(あぐら)をかくより、正座の方が楽なときがある。学生時代に東京で茶道を少し習ったが、正座が苦にならず助かった。 食事の前の「いただきます。」は単に食事を頂く、という意味でなく、「多くの生きとし生けるものの命を絶って我々人間は食を得て生きているわけで、それに対する感謝の意を表すものだ。」...

  • 2008.06.01塾長ブログ
    四つのテスト

    これはロータリークラブという経営者、専門職業人からなる組織で古くから大切にされている行動訓です。以下に示すと、 「言行はこれに照らしてから」 1.真実かどうか? 2.みんなに公平か? 3.好意と友情を深めるか? 4.みんなのためになるかどうか? の以上です。これは二十世紀初頭に会社再建を依頼されたシカゴ在住のロータリアンによって考案された行動原則です。この4つのテストで会社をみごと再建し以来世界のロータリークラブの重要原則として大切にされて今日に至っています。 特に1について簡...

  • 2008.05.01塾長ブログ
    古典に親しむ

    2008年は「源氏物語」千年紀にあたる。書店でふと手にした板野博行著『「源氏物語」に学ぶ女性の気品』読んだが、光源氏とかかわりのあった十六人の女性の特徴がダイジェストにまとめられていて大変おもしろかった。著者は東進衛星予備校で人気の国語の先生である。東セミグループでは二度お招きし公開講座を開催したことがある。講演のあと食事をしながら酒盃を重ねたが、なにしろ話題が豊富で時間の経つのも忘れるくらいであった。 その先生が著した書ということで特別に興味深く、内容の面白さもあって一気呵成に読み終えてし...

  • 2008.04.01塾長ブログ
    梅と桜

    梅と桜は古今よりよく比較される。花の大きさや構造はよく似ているが花からうけるイメージは対照的である。桜の絢爛たる華やかさに比べて、梅はどこか地味で目立たない存在である。ベストセラーとなった「国家の品格」など、日本の「武士道精神」復興を叫ぶ声が昨今あるが、その「武士道精神」を象徴するのが桜ということである。パッと咲いて、パッと散る潔さが武士道精神にマッチするのであろうか。この点、戦前の軍国主義の象徴として桜が引き合いに出されたのは桜にとって不幸なことではなかったか。それにしても、あの散り際の潔...

  • 2008.03.01塾長ブログ
    仕事で要求される能力

    先日、リクルートのセミナーを覗く機会があった。立ち聞き程度であったので、詳しくは分からないが、これから転職を考える上で必要な能力は、以下の三点であった。 一 目標設定能力   目標はさまざまな形・経緯で設定されるが、これからは自分で目標を定め、それを達成することが求められる。目標達成のために必要なことを自分で考え、実行する能力が重要である。 二 継続的学習能力   転職にあたっては、過去の経験・知識はほとんど役に立たない。かつての成功体験も有益ではなく、新しい職場では通用しないと考え...

  • 2008.02.01塾長ブログ
    「カラマーゾフの兄弟」を読む

    先月に紹介した「道元禅師」にひき続き、ドストエフスキー著「カラマーゾフの兄弟」に年末から挑戦した。全5巻の大著で、このたび光文社古典新訳文庫として上梓されたもので、よく売れているらしい。中学生のとき、河出書房から出た「世界文学全集」を親に頼み込んで買ったのはよいが、ついに一冊も読まなかったことを考えると、いま何故ドストエフスキーか、と自分でも不思議だが、気がついたら書店のレジカウンターに3冊抱えて並んでいた。5巻まで買わなかったのは持ち金もあったが、最後まで読みきる自信がなかった、といった方...

  • 2008.01.01塾長ブログ
    「小説「道元」を読む」

    立松和平氏の小説「道元」上・下を2週間でようやく読み終えた。千ページを超える大部な作品もさることながら、難しい漢字、用語がどんどん出てきて読書の速度が遅くなりがちだった。それに内容があり、吟味して読みたい、という気持ちも手伝って余計に時間がかかった。 いくつか感動の場面があったが、仏法を極める高い志は肉親や師弟の情を超える、という件(くだり)は特に印象的だった。道元と共に宋に渡った明全という高僧は恩師が病んで危篤状態になり、渡宋の延期を懇願され、弟子達も明全に思いとどまるよう意見を具申した...

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【記事監修者】塾長 柳生 好春


1951年5月16日生まれ。石川県羽咋郡旧志雄町(現宝達志水町)出身。中央大学法学部法律学科卒業。 1986年、地元石川県で進学塾「東大セミナー」を設立。以来、38年間学習塾の運営に携わる。現在金沢市、野々市市、白山市に「東大セミナー」「東進衛星予備校」「進研ゼミ個別指導教室」を展開。 学習塾の運営を通じて自ら課題を発見し、自ら学ぶ「自修自得」の精神を持つ人材育成を行い、社会に貢献することを理念とする。

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