温かい日が増えてきました。待ち遠しい春の訪れです。南校の玄関口に飾ってある中島千波画伯の「千歳桜」が眩しく見えます。またこの時期は受験の総決算の瞬間(とき)でもあります。大学入試において金沢南校から久しぶりに3名の東大合格者がでました。高校入試においても泉丘高校の合格者が飛躍的に伸びました。昨年は29名でしたが今年は41名と141%に増加しました。 しかし、私たちはこの結果にいつまでも喜びに浸っているわけにはまいりません。第一志望校に残念ながら届かなかっ...
今月はたいそう大きなテーマを掲げる。自分について冷静に見つめたいと思う。自分とは何者であろうか。生まれ育ったのは口能登の羽咋郡志雄町荻市という元は宿場町で栄えた小さな町の一隅である。背後に低くてなだらかな山々を控え、日本海まで自転車で30分ほどで行くことができる長閑な町である。山には野いちごや栗、アケビなどを採りによく出かけたものである。海には父に買って貰った中古の自転車を駆って貝採りや海水浴にやはりよく出かけた。いま思えば自然に恵まれた幸せな少年時代を送ったものだと思う。 ...
アメリカのカリフォルニア州のサンディエゴで開催されたロータリーの国際協議会に現地時間の1月18日から24日まで参加した。世界各地から凡そ200の国・地域の千人を超える人々の参加があり、文字通り国際色豊かな会議であった。サンディエゴはロサンゼルスから車で2~3時間ほど南に位置し冬のこの季節でも日本の5月頃の陽気でとても過ごしやすい。この都市は太平洋に面しメキシコに近く、人口約130万人のアメリカ第8番目の美しい都市である。 これだけ多くの人種の集まりに参加したのは...
平成26年も東セミグループとしては良い年でした。ありがとうございました。何をもって良い年かは考えようですが、チャレンジであった中3生の「突破模試」は地域から好評をもって迎えられ、在籍生徒数においても過去最高を記録したのですから、そう言っても過言ではないと思います。新年を迎えるにあたって東セミの目標は大方定まりましたが私個人の目標を定めなければなりません。それは世間でよくある行動目標というより人間としてこうありたいということが中心です。 それは年によって大きく...
1.人の存在価値を認める 人は存在するだけで価値がある。気が遠くなるほどの太古の昔から遺伝子の連鎖の中で奇跡的に生をうけ、この世に生まれてくる。それだけでも尊い存在で一人として欠けがえの無い生命である。そして誰一人として偶然ではなく、その人にしか叶えられない使命を持って生まれてきている。その使命を悟り実践することこそ人生そのもである。21世紀の共生時代は一人ひとりの存在価値を相互に認め、その良いところを尊重しあう社会である。私たちの仕事(ミッション)は生徒の指導...
最近は歳の所為か、よく過去を思い出すことがある。それも漠然とではなく克明にである。といっても所詮限界があるが以前では考えられない程度にではある。それによって気づかされることが多く、思わずはっとさせられる。そのほとんどは人の気持ちを理解せず自分勝手な言動に半ば呆れ、半ば冷や汗がでる始末である。ただ、過去を嘆いても仕方なく、論語の「吾れ日に吾が身を三省す」ではないが、これからの人生の教訓として活かしたいものである。 以前、上智大学名誉教授の渡...
今年の1月に経営コンサルタントの船井幸雄さんが亡くなられた。経営コンサルタントとしてつとに著名で業界で初めて上場を果たしたことでも知られた。私などは1990年代に自分でも船井かぶれと自覚するほど新刊本が出るたびに貪り読んだものである。なぜ上場をしたのかとの問いに、顧問先から「それだけ言うなら自分でやってみろ、経営は理屈通りに行かない」と言われるのが悔しくて「それなら、上場して見せる」ということのようであった。 そんな負けん気が強く競争に明け暮れていた船井さんもある時から大きく宗...
人生には黄金律があるらしい。古今東西の宗教・哲学・思想を突き詰めればこの黄金律になると言う。 それは、「自分の欲しないことを他人に施すな」裏を返せば、「自らの欲するところを他人に施せ」ということだ。 有名な論語に「一言にして以て終身これを行なうべきものあるか」の弟子の質問に「それ恕(じょ)か。汝の欲せざる所は人に施すことなかれ」と孔子が答えている。 「恕」とは相手の立場になることにより、思いやりの心が生まれることをいう。 辞書では端...
数日前の新聞報道であの代々木ゼミナールが幾つかの拠点校を除いて地方の校舎を閉鎖することを知りました。突然のことで、率直なところ驚きを禁じえませんでした。何しろ全国に27カ所ある校舎を7カ所に減らすというのですから、並大抵のことではありません。浪人人口の激減や生徒ニーズの多様化など時代の要請についていけなかったようです。40年も前の私の浪人時代からすでに隆盛を誇り、多くの浪人生で溢れかえっていたことを思うと、隔世の感があります。 それに代ゼミというと有名講師を...
先日、白山校と東金沢校の高校生の保護者会に久しぶりに出席しました。そこで感じたことを幾つか挙げてみたいと思います。 一つは進路指導についてです。県下の進学校は押しなべて国公立大学を進める傾向があります。個別には少し強引ともいえる誘導が公然と行なわれているようです。恐らく高校への評価が国公立大への合格者数でなされる現状があるからでしょう。 これだけニーズの多様化と個性が求められる社会で、画一的な進路指導が行なわれている状況が不思議でなりません。国公立大が私立...
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