古来より人間が行ってきた行為(行動)に科学の光が当たりその意義や意味が明らかになることがある。その1つに「祈り」や「瞑想」がある。以前に巻頭言において「祈り」について若干触れたが脳科学の視点からこれらについての知見があるようだ。ペンシルベニア大のアンドリュー・ニューバーグのグループの研究に、「仏教徒が瞑想や祈りの行為によって深い宗教的境地に達する前後で、どのように脳の働きが違うのか」を調べた実験があるようなのだ。それは「祈り」や「瞑想」により「自分」と「他者」の区...
この4月からドラゴン桜コースを漫画・ドラマ「ドラゴン桜」の監修者西岡壱誠氏の協力を得て開講する。これは東大セミナー本科のオプションとして設定されるものである。月1回オンライン・オフラインで行われるもので生徒の意識に良い意味の変化を与え結果として学習効果のアップを図ることを目標とする。そのうち年3回は保護者との対応に充てる。 長年の生徒指導で感ずることの一つに「人は自らの限界線を簡単に引く」ということがある。 そしてその限界線を出ようとしない。もう一つは...
この一年ほど大きな出来事が起こった年を知りません。新年早々の2月にロシアのウクライナ侵攻、7月の安倍元首相の暗殺、年末にかけてコロナの感染拡大などが挙げられます。 特にロシアのウクライナ侵攻や安倍元首相暗殺に至っては、この21世紀の時代にヨーロッパでそして日本でこういうことが起こるのか、といった驚きを禁じ得ませんでした。 また、ここ数カ月で閣僚が4人も統一教会との関係や、失言、公職選挙法、政治資金規正法違反などで辞任するに至っています。東京オリンピック...
2月24日のロシアによるウクライナ侵攻から9カ月が過ぎました。当初、早期のウクライナの降伏が予想されましたが、ウクライナは粘り強く戦い今では一部奪われた地域を回復しつつあります。多くの人は侵略されたウクライナに同情心を寄せているようです。私も例外ではなく報道による戦況にウクライナ側に立って、これまで一喜一憂してきました。しかしこのごろ戦闘によるロシア兵の大量死の報に接すると暗澹たる気持ちに襲われ、この戦争に対する怒りがこみあげてくるようになりました。こんな無謀で残...
去る10月27日に社員2人と志雄小学校の公開研究会に参加した。塾が公立の小学校のこのようなイベントに参加することは極めて珍しく、この機会を頂いた細江教育長はじめ学校関係者の皆様に深く感謝したい。 志雄小学校は何を隠そう私の母校である。建物こそ当時の木造建築ではないが場所はそのままであり運動場の場所も当時のままである。タイムカプセルを埋めた記憶はあるが不幸にも開ける時にその場に居合わすことが出なかった。「何を書いて入れたのであろう」今となっては思い出すすべもな...
「イマジン」は1971年にジョン・レノンとオノ・ヨーコによって作られてから半世紀を経たが、いまだ現実はこの世界から程遠い。 同時多発テロ後暫くアメリカでこの曲は自粛されたようであるが、今も人々の心を揺さぶる名曲であることに変わりはない。 「想像してごらん」という言葉からはじまる世界はまさに究極の平和な社会で人類の最終的な到達点だと思わされる。 しかし現実とのギャップに暗澹たる気持ちになるのも事実だ。 もしかしたら作者が思...
コロナ禍で生活様式が変わったという男性諸氏の話をよく聞く。典型はあまり呑みに出なくなったということ、すなわち家で食事をとることが多くなったということである。政府の行動制限で飲食店がターゲットとなり、果たしてそれがどれくらい効果的なのか疑問を持ちながらも私を含めて多くの人はそれに従った。 家での滞在時間が増えることでテレビ、冷蔵庫、洗濯機などのいわゆる白物家電の売れ行きが好調であるという話を広告会社の社員からコロナ禍の初期に聞いたことがある...
この知らせを家で妻から聞いた時の第一感は、「この時代にそんなことが起こるのか」だった。やがて容疑者に関する情報が増えていくにつれ、この事件の動機や背景が次第に明らかになり、根深い社会問題を孕んでいることが分かってきた。 容疑者の母親が旧統一教会に1億円を超える寄付をし自己破産に追い込まれ、貧困と進学の挫折など幼少期からの不遇な生活を強いられたことに対する怨恨から、このような行動に至ったようである。 この事件の直後は、どのような理由があろうともこのような銃撃で人...
「姿勢が良いとは背筋が伸びて見た目が美しいことであるが、字に注意すると姿に勢いがあると読める。むしろここに本質があるのではないか。その勢いとは目標、目的に向かってひたすら努力することで生まれるものでオーラにつながる」と言う。私たちは時折、人を評して「あの人にはオーラがある」と言う。そのオーラの実態について尋ねられると「その人が生まれ持ったものではないか」との落ちになることがままある。しかしオーラを生まれつきのものでなく、そのように解すると成程と合点がいく。オーラと...
近ごろ人の名前が咄嗟に出てこないことがある。これも年齢のせいと自分に言い聞かせることもあるが、何とかならないものかと考える。脳細胞は年齢と共に衰え、死滅していくものと思っていたが記憶を司る「側坐核」や判断力に関係する「前頭葉」の細胞は使えば使うほど新しく創られるらしい。これは私などの年齢の人間にとって朗報である。それで買い物に行くときなどメモを書いて買い忘れが無いようにしていたが、内容を記憶しメモに頼らないことの方が良いようなのでそうするようにした。目的地に車で行...
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