みなさんこんにちは。石川県の学習塾 東大セミナーの川本です。
受験間近の季節となってきました。
普段の学習においても、集中し効果的な学習を行いたいと考える方は多いでしょう。
そこで、今回は「〇〇ながら勉強」について、考えてみます。
ただし、保護者様の目の届く範囲で…というケースは除き、自分の空間(部屋・机)で学習できる場合とします。
その昔、私自身、ゲームをしながら勉強をしていた時期があります。
当時のPCは処理速度が遅く、シミュレーションゲームだと5分程度相手ターン待ちという時間がありました。
そこでゲームと勉強を交互に行う。「この使い分けが良い!」とか何とか言っていたように思います。
我ながら、論外ですね。
そもそも、本番を練習のように行うためには、練習を本番のように行うことは当然であり、
本番でできないことを普段の学習で行うべきではないです。
これも1同様です。
「本番を練習のように行うためには、練習を本番のように行うことは当然であり、
本番でできないことを普段の学習で行うべきではない」からすれば
食事もおやつも、(カフェインを含む含まないに限らず)お茶や水もダメです。
入試の本番中に「すみません、ドリンクバーお願いします。」という人はいません。
もちろん、休憩時間は別、飲み食い自由です。
そのため、実際の入試時間(1教科50分等)を基準として、
学習と休憩を組み込んだ学習スケジュールを作りたいですね。
△と書きましたが、原則ダメです。
というのも、人間が学習に集中しているとき、脳は「見る」「考える」「書く」「感じる」といった作業に特化しています。
どのような音楽であれ、そこに聴覚を働かすものがあれば、脳の一部を「聴く」に取られます。
自ら集中を妨げているようなものです。
私たちの脳は完璧ではありません。複数の作業を同時に遂行するには限界があります。
ただし、唯一脳が働かないと言われている音楽があります。
それが「自然音」です。
「川のせせらぎ」や「鳥のさえずり」など。
周りの雑音が気になる場所であれば、上記自然音を利用するという方法があります。
また、休憩の際や学習を始める前に、モチベーションアップを意識した音楽を聴くという方法は全く問題ありません。
しつこいですが、
「本番を練習のように行うためには、練習を本番のように行うことは当然であり、
本番でできないことを普段の学習で行うべきではない」以上、原則ダメです。
ただ、私たちの時代とは異なり、こういったツールを学習に利用して成功するケースもあります。
一昔前であれば、「映像の授業は眠くなる」といった意見もありましたが、東進衛星予備校はじめとする授業としての映像ツールは、画面移動・変化、テロップ、音量の変化など、大幅に解決されているものが多いです。
使い方さえ間違えなければ、強い味方となります。
無料通信アプリのグループを利用し、皆家にいながら共に学習する環境を作り出すというケースもあります。
一人では挫けそうな場合も、切磋琢磨できる仲間とならば頑張れるという方法です。
「しゃべりながら勉強する」、これはおすすめです。
セルフレクチャーとも言いますが、自分で解説しながら学習する方法です。
言葉にすることで「わかる」が「できる」まで昇華しているか、確認することができます。
また問題文の傾向やひっかけ、自分がよく間違えるところを実況しながら解くことで、「メタ認知」に近い現状を作り出すことができます。
非常に効果的です。
(関連記事:勉強ができるようになる勉強法決定版!メタ認知で成績を上げよう!)
ただ、クセになると、スーパーマーケットなどでも「納豆高いなあ…、ここに特売品を置くとは…」など、言葉に出す怪しい人になります。
本番では、心の中で話す(もしくは口だけ動かす)で対応しましょう。
また上記「しゃべりながら勉強する」と合わせて行いたいテスト術が「出題者トレース」という方法です。
こちらテスト術は、偏差値35から東京大学に合格された西岡壱誠さんの本、
東大生が教えるずるいテスト術(ダイヤモンド社)
の中で紹介されています。
出題者の意図を読み取る、逆算するというテスト術。
この方法に限らず、ケアレスミスを減らす・記述で減点されないなどのテスト術と非常に相性が良いです。
以上、5つの「ながら勉強」について考えてみました。
もちろん、環境も様々であり自分に合った学習方法も人それぞれです。
参考書を探すように色々試しながら、自分に合う学習法を探すことが大切です。
しかし、「自分は〇〇だから」と言っても、私たちは頭というか脳を持つ同じヒトです。
しつこいようですが、
「本番を練習のように行うためには、練習を本番のように行うことは当然であり、
本番でできないことを普段の学習で行うべきではない」
意識を持って、学習していきましょう。
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