皆さんこんにちは。
東大セミナーの中島です。
今回は、
「自ら学ぶ人になるには?」
というテーマでお伝えします。
目次
2021年度より新学習指導要領となり、
その中で育成すべき資質・能力の一つに
あげられているものとして「学びに向かう力、人間性等」
とあります。
つまり、
日本の社会が自ら学ぶ人を必要としている
ということです。
また教育心理学の世界では、
自ら学ぶ人について「自己調整学習」という言葉で
研究が進められています。
ここでは、自己調整学習ができる人が
自ら学ぶ力があるということで
話を進めていきます。
自己調整学習にはいくつかの段階があります。
一見すると
「なんだ、それくらいならできてるよ」と
思われるかもしれませんが、
これらの項目をどのように実施するかが
自己調整的な学習か
そうでないかに別れてしまいます。
まず、前のテーマでお話しした
①~⑤の段階について、
自己調整的ではない学習だと
どのようになるのかご説明します。
①目標があいまい
・漠然とした目標設定になっている。
例:たくさん勉強する、集中する時間を増やす
②計画もおぼろげ
・そもそも目標があいまいなので
目標が達成できる計画なのか判断できない
例:○月○日(〇) 英語、○月○日(〇) 数学
③効率的な勉強法を実施していない
・効率的な勉強法が分からない
(調べていない)ため、
苦手な教科ほど丸暗記で乗り越えようとする。
・時間をかけて勉強したら満足している。
④振り返りができていない
・「なんかいまいちだったな…」で終了している。
・目標に対して計画を実行した結果
どうだったかという振り返りができないので、
「自分は頭が悪い」という結論になってしまい
勉強のモチベーションが下がる。
この場合、
モチベーションが下がってしまっているので
「また目標を立てて頑張ろう!」とは
思えませんよね。
そうなると、自己調整的な学習が
できなくなるという悪循環に陥ってしまいます。
では、この学習のどこを改善すれば
良いサイクルになっていくでしょうか?
次に、自己調整的な学習とは
どのように実施されているのか
見ていきましょう。
①明確で効果が後でわかりやすい目標
・振り返りのときに実際に文を書いてみて、
書ければ目標達成、
かけなければ目標未達成というふうに、
明確な目標になっている。
例:関係代名詞をすべて覚えて、
それぞれの関係代名詞を使って
文をつくれるようになる
②計画を作成する
・目標に対していつ、何をするべきか
具体的に作成できている。
・日々の計画も遂行できたかどうかが
明確な内容になっている。
例:〇月○日(〇)
英語テキスト〇ページ~〇ページ
③計画を実行する
・②で具体的に計画がつくられているので、
実行しやすい。
また、計画実行中は集中するためには
どうすればよいか考えたり、
効率的な学習方法も試したりしている。
④結果を踏まえて振り返る。
・立てた目標がどの程度達成できたか確認する。
この際に、どれくらい目標が達成できたか
わかるので自己効力感を得ることができ、
次へのモチベーションにつながる。
このように学習を進めることができれば、
新たな目標を立てて
勉強していくのが楽しくなっていき、
結果的にテストの成績も上がります。
今回は、
自ら学ぶ人は自己調整学習ができている
ということをお伝えしました。
自分の学習を振り返ってみていかがでしょうか?
もし、自己調整的学習ができていない方は
ぜひ参考にしてみてください!
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