みなさまこんにちは、東大セミナーの大木です。
高校3年生のみなさん、
大学入学共通テストお疲れ様でした。
ここからの残り期間は、私立大学の一般入試や、
国公立大学の二次試験に向けて、
万全の準備をしていきましょう。
さて今回は、今年初めて実施された
大学入学共通テストについて、
とりわけ特に変更点の多かった英語について、
データをもとに振り返ってみようと思います。
配点が昨年のセンター試験の200点から
100点となり、大問数の変更はなかったものの、
昨年54個だった解答数は47個に減少しました。
そして、発音・アクセントや
文法・語彙の問題はなくなり、
全大問において読解型の新形式となりました。
実際のコミュニケーションの場面を意識した、
多岐にわたるジャンル・形式の出題が見られ、
概要の把握から複数情報の整理・比較・判断まで
多面的な資質・能力が求められたといえます。
複数の大問で、
イギリス英語による出題もなされました。
素材文語数が、昨年のセンター試験から
約1100語増加(約2800語→約3900語)
した点も、特筆すべき変化といえるでしょう。
昨年センター試験と比べて、
配点が50点から100点に、
大問数が4から6に、
解答数が25個から37個に増加しました。
英文が比較的短い第1問と第2問では
音声が流れる回数が2回でしたが、
第3問以降は1回のみとなりました。
第5問では大学の講義が想定されており、
第6問Bは日常的なトピックに関する
4人の会話でした。
また、一部の設問に、
イギリス人や日本人を想定したと思われる
話者が含まれていました。
配点・大問数の増加に伴い、
聞き取る問題音声の語数は
昨年センター試験から300語以上も増加。
読み取る問題の分量も
昨年センター試験から増加した点を考慮すると
難易度が高まったといえるでしょう。
大方の評価が「難化」となった
今年の大学入学共通テストの英語ですが、
受験者約40万人を対象に実施された
データ分析の結果、予想平均点は
リーディングが前年+0.8、
リスニングが前年-0.6と、
昨年とほとんど変わらない結果となりました。
しかし、そのよう中、
ひときわ目立った数値がありました。
それが現役生と浪人生の得点差です。
昨年センター試験では、浪人生の平均点が
現役生のそれより27.6点
(リーディング:浪人生が+14.6、
リスニング:浪人生が+10.6)
高かったのに対し、
今年の大学入学共通テストでは、
浪人生の平均点は現役生のそれより
19.9点プラス
(リーディング:浪人生が+12.3、
リスニング:浪人生が+7.5)
に留まりました。
このデータをどう解釈するかということですが、
リスニングの配点比率が高まり、
学校や民間での教育内容そのものが
変化してきている中、
4技能の側面を排除した教育課程を歩んだ世代と、
4技能を想定した教育を受けてきた世代の
違いであるとも解釈できるでしょう。
ましてや今年は改革初年度。
基本的に改革初年度は
緩やかな変化であることが多いため、
今後はさらに難易度が
高まっていくことが想定されます。
そうすると、スピーキングやリスニングも含めた
英語教育の重要性が
ますます高まっていくといえるでしょう。
形式の大幅変更に伴い、全体の平均点に
大きな差は見受けられなかったものの、
教育課程の差が如実に表れた
今回の大学入学共通テスト。
今後はさらにこの差が
顕著に表れてくることが想定されます。
また、多くの国公立大学・私立大学で、
英語の外部検定試験の優遇措置が
取られている事実も考慮すると、
やはり低学年からの英語4技能教育が
必要不可欠といえるでしょう。
東大セミナーとしても、このような情勢を鑑み、
小学生から高校生までの
英語4技能一貫教育コースを
新年度から開始致します。
定期的なGTECの受験も含まれているため、
大学入試に向けて、中長期的なスパンで
じっくりと準備をしていくことが可能です。
ご期待ください。
出典)
※データネット2021より
データネット実行委員会
2021.01.20 ベネッセコーポレーション/駿台予備学校
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