みなさんこんにちは。
東大セミナーの大木です。
今年は夏休みも早々に終わり、
2学期が開始されました。
夏は受験の天王山と言われますが、
今年の夏は非常に短かっただけに、
秋以降の学習の質を
向上させていくことが重要です。
そこで今回は、学習の質を
上げるための具体的な勉強方法について
お伝え致します。
勉強の質を向上させるために
必ず実施してほしいことが3つあります。
一つ目は解答解説を読み込むこと、
二つ目は解き直しをすること、
3つ目は解き直す問題を選定することです。
自学の時間によく実施する問題演習。
この問題演習には、3種類の結果があります。
わかって解けた問題、
わかったけど解けなかった問題、
そしてわからなくて解けなかった問題です。
わかったけど解けなかった問題と
わからなくて解けなかった問題は、
対処法がそもそも異なるため、
まずはこの二つを区別することが必要です。
そのために必要な作業が、
「解答解説を読み込むこと」です。
解答解説を読んでみてわかった場合は
「わかったけど解けなかった問題」、
解答解説を読んでも理解できなかった場合は
「わからなくて解けなかった問題」
ということです。
そしてこれらの分類を可視化するために、
問題集のわかって解けた問題には「〇」を、
わかったけど解けなかった問題には「△」を、
わからなくて解けなかった問題には「×」を
つけるようにしましょう
(この作業は下記3につながっていきます)。
次は解き直しです。
2で△と×をつけた問題が対象になります。
△の問題は「わかる」状態なので
解き直して「できる」状態に、
×の問題は
「解答解説を読んでもわからなかった問題」なので
先生に質問したりインターネットで調べたりして
「わかる」状態にしてから解き直して
「できる」状態にしましょう。
地道な作業ですが、
一つ一つ丁寧に実施していくことが大切です。
いずれの問題も、解き直して正解した場合は、
「△」ないしは「×」の上に
「〇」をつけておきましょう
(この作業は下記4につながっていきます)。
受験にかけられる時間は有限です。
だからこそ、
効率的な勉強が必要になってくるのです。
試験直前に問題を見直す際も同様です。
1から10の全ての問題を見直していたら
とても時間は足りません。
試験直前にテスト範囲を全て見直して、
序盤は順調だったものの、
最終的に時間不足になって
全く手をつけられなかった科目や
一夜漬けの科目が残ってしまった
という経験はありませんか?
それは解き直したり見直したりする問題を
選定していないことが原因なのです。
ではどうやって選定するか。
もうおかわりですよね。
上記のマーキングに従えばいいのです。
つまり、
「×」「△」「×〇」「△〇」の優先順位で
見直し解き直しをすれば良いということです。
科目が多い時などは、まずは全科目の「×」を、
これが終わったら全科目の「△」を
といった順番で進めていくのも良いでしょう。
いずれにせよ、優先順位をつけて勉強することで
学習の効率が格段に良くなります。
これらの指導方法で最も重要なことは、
生徒(お子さま)自身が解答解説を読み込んで、
わからない問題を把握できるようにすることです。
すなわち、生徒自身に解答解説を読み込ませて、
その結果を評価する力を修得させることが
重要ということです。
そのために指導者(保護者様)に求められることは、
「解答解説を読み込む習慣を
身につけさせるためのコーチング」です。
具体的には、
生徒(お子さま)から質問があったときに、
その解法を教えるのではなく、まず、
わかったけど解けなかったのか、
そもそもわからなかったのかという問いを発し、
わからなかったのならば
どこがわからなかったのかを言語化させる
声掛けをするということです。
そうすることで、生徒(お子さま)は、
間違えた問題を解決するには
まず解答解説を読まなければならないという
習慣を身につけていくのです。
ちょっとした声掛け一つで
生徒(お子さま)の習慣は大きく変わり、
未来が広がります。
ご家庭でも是非、このような具体的な声掛けを
心がけて頂ければと思います。
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