みなさんこんにちは。東大セミナーの大木です。
長い夏休みも終わり、いよいよ新学期が始まります。
この夏は、石川県の星稜高校が甲子園で大活躍し、
多くの感動を与えてくれましたね。
次はみなさんの番。生徒のみなさんは、
自身の戦いに向けて、改めて気持ちをリセットして
新学期に臨んで下さい。
受験学年は、中3生は秋に地域統一テストが
ありますし、高3生はこれから学校でも塾でも
毎月のように模試が実施されます。
各々の目標に向けて
予習・授業・復習・テストのサイクルを
回していってください。
今月は、大学入試改革第一世代の
入試についてより詳しくみていきます。
現高校2年生から実施される
「大学入試共通テスト」は、
これまでの択一式問題のみという形式だった
センター試験と異なり、
記述式問題が導入されます。
国語では80~120程度の問題が3問程度、
数学では数式・問題解決の方略などを
問う問題が3問程度出題されます[1]。
プレテストの結果では、この記述式問題の正答率が
極めて低かったというデータが出ていますので、
受験者間で差がつく問題になるといえるでしょう。
とは言っても、
記述式問題の出題割合の低さを考慮すると、
これまでのセンター試験で問われていたような
知識・技能[2]が問われる形式であることに
大きな変化はありません。
むしろこれまで以上に
知識・技能が問われる試験になるといえるため、
より効率的に学習を進めていかなければならない
世代といえます。
そこで重要になるのが、「勉強のやりかた」です。
学校の授業、塾の授業以上に時間を費やすのが
自習時間です。
学力を上げるためには、
学校や塾での授業だけでなく、
それらを踏まえた効率的な自習時間を
多く確保することが必要です。
したがって、第一世代のみなさんは、
授業で勉強のやりかた、暗記の仕方、
学習単元の優先順位を把握したうえで、
それらの情報を自習時間に活かし、
自習時間の質を向上させる取り組みが
必要になってきます。
この点に関しては、
中3生向けには10月の保護者会にて、
その他の学年向けには12月の保護者会にて
しっかりとお伝えいたしますので、ご安心下さい。
本コラムでも何度もお伝えしてきたように、
第一世代のみなさんは、
大学入学共通テストの英語の受験に加え、
英語外部検定試験の受験も必須となります。
しかも英語の外部検定試験は
高3の4月から12月の間に実施されるため、
実質的に入試の時期が早まります。
東大セミナーでは現在、
文科省認定の英語外部検定試験である
「GTEC」対策として
「English Speaking Training」講座
(以下、EST)を県内で唯一提供しています。
スピーキングのトレーニングは、
英語の筆記やリスニング、リーディングといった
技能の向上も相乗的に実現してくれるため、
求められる英語能力が
極めて高くなる現高校2年生以下の世代は
学習必須といえます。
この春に同講座を開始した新高校1年生の
模試データを分析したところ、その効果は
目にみえる形で表れていました。[3]
現高校2年生以下の世代は、
調査書も大学入試において
重要な要素の一つとなります。
これまでのセンター試験世代は、一般入試の場合、
大学入試本番の結果が全てであり、
調査書内容が考慮されることは
ほとんどありませんでした。
しかし、今後は調査内容も重要な
大学入試要素の一つとなり、
例えば受賞歴や活動歴、
学習歴が調査書内容に加えられ、
これに点数を付与する大学も
現れてきています。
実際に現高校2年生以下の世代は
調査書内容がすでに変更されており、
学校でもその内容を記載していき、
個々の生徒の様々な経歴を
記録していく作業が始まっています。
これまでのように授業態度が悪く、
定期試験は点数が取れていないが、
模試判定は高いので合格間違いなしといった
生徒は淘汰されていく傾向にあるといえます。
今回のコラムでは第一世代の
大学入試制度変化について
お伝えしましたが、いかがでしたでしょうか。
このような新たな入試に対応すべく、
東大セミナーも指導方針、
カリキュラム方針を一新します。
詳しくは上述の保護者会[4]にて
お伝えいたしますので、必ずご出席ください。
次回のコラムでは、第一世代の入試と、
各大学の動向について、より詳しくみていきます。
[1] 第2世代(現中1生以下の世代)は地歴公民分野、理科分野でも記述式問題を導入する方向で検討されています。
[2] 学力の3要素の一つ。
[3] 2019年4月入学の高校1年生の6月模試において、EST受講者母体の英語成績は、非受講者母体のそれに比べ、筆記偏差値において1.3ポイント、リスニング偏差値において2.7ポイント高かったという結果を得られました。
[4] 中3生は10月、それ以外の学年は12月を予定しております。
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