中野信子さんの「世界で通用する人がいつもやっていること」を読みました。帯の「脳を活用したすごい仕事術!」というコピーがとても新鮮で興味を引かれて手に取りました。一編が短く、タイトルにあるように世界で活躍している人たちのエピソードが、脳科学の知見とともに展開されていて興味深く読みました。何か生徒に役立つ情報はないか、と読み始めたのですが私自身にも大いに参考になると同時に昔から漠然と言われてきたことにも合理性があることなどがわかりました。
その中に「目標達成をずっと考えていると、達成のための知恵もわいてくる」という小見出しがありました。重要なのは「ずっと考えている」という部分です。とかく私たちは目標や夢を持つことがあっても、それを別のことに誘惑されたり、忘れてしまったりします。
肝心なことは流れ星に願いごとができるほどに常に思っていること、とありました。流れ星が見えるのはほんの2秒程だということですから、流れ星を見てから考えたり、思い出そうとしても叶いません。
また、人間は自分の見ている方向しか進んでいかないという話が載っていました。それは広い砂漠にたった一本立っている看板に、なぜか頻繁に衝突事故が起きるという話です。運転手はつい一枚の看板を見続けてしまい何もない砂漠で看板に衝突してしまうことが起きる。中野さんは私たちの人生も同じことで、人間は自分の見ている方向にしか進んで行かないようだと言います。大いに参考になる知見です。「いつも自分の夢について考えている」ことの重要性について気づかされます。
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