こんにちは、東セミグループの尾田です。時間が経つのは早いもので1月も半ばですね。新年の抱負は決まりましたか?今回は私の故郷である福井県出身の橋本佐内について話します。
橋本佐内は江戸時代末期の藩士で安政の大獄により若くしてこの世を去りました。彼は15歳の時に自身の志をまとめた「啓発録」を記しています。ここには大きく5つのことが書かれていて簡単にまとめると以下の通りです。
◎「稚心を去る」:成長・発展するためには稚心(幼稚さ)から離れる必要があり勉学において稚心があると上達できない。
◎「気を振う」:人に負けないとする心をもち常に油断せず心の緊張を失わない。
◎「志を立つ」:志を立てたらまず目標を定めること。そして、そこにむけて一切を無駄にせず確実に努力していくことが大切である。また、志を立てた者は旅人と同じで目的地に向けて明日明後日の場所を考えることができる。どれだけ足腰が弱くても目的が強ければ必ず目的地に着くことができる。
◎「学に勉む」:学ぶとは優れた人物の行いをまね自分の力を出し切り目標の達成まで続けること。読み書きはただの手段に過ぎない。
◎「交友をえらぶ」:友人には益友と損友がいてその友人を見極める必要がある。益友には自分から積極的に交わり大切にすべきである。また損友は自分の力でよくない面を正しい方向に導いてやらなければならない。
上記の中で気になるフレーズはありましたか?福井県の児童はこの啓発録について詳しく学びます。また、中学2年生の時に学校で立志式を行い自分の志や目標を決めた「自分の啓発録」をまとめます。このことが生徒自身のモチベーションを高め、たるみがちになりそうな冬の学習に鞭を入れる良い機会になっていると思います。
石川県にも「立志式」があり、いくつかの学校は2月に行うと聞いています。皆さんの志は何ですか?目標が決まると達成までのプロセスを考えることができやる気につながります。自分の志を再確認して奮い立つ心で学習していきましょう。
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