こんにちは! 東進衛星予備校金沢南校の泉です。
先日、文部科学省が大学入試改革の一環で、各大学に対して入学者の「受け入れ方針」(アドミッションポリシー)や、卒業させる学生像を明確に定めた「卒業方針」の策定を義務付ける、という方針を決めました。
つまり、入り口(入試)と出口(卒業)の条件をちゃんとしっかりしましょうね、ということですね。
卒業の条件はこれまでも単位数や在学年数などが設けられていましたが、今回打ち出された方針の肝は受け入れ方針(アドミッションポリシー)とセットになった見直しである、というところです。
でも、受け入れ方針っていったい何のことだと思う人もいるかもしれません。さらにそれが英語で「アドミッションポリシー」という言葉にもなっているので余計に訳が分からなくなってるかもしれません。
大学パンフレット(おもに最初の方のページ)でも目にするようになった「アドミッションポリシー」(こちらの表現の方がよく使われます)ですが、ようは各大学の「教育理念」です。もっとはっきり言ってしまえば「入学してほしい学生像」です。
特に面接がある入試ではこのアドミッションポリシーをしっかりと押さえておく必要があります。大学が求める学生像とあまりにもかけ離れたことや、正反対な受け答えをしてしまえば(そこまで極端なことはめったにないでしょうが…)、成績面が優秀であっても面接点はかなり低くなってしまう可能性があります。
そもそも、この入試改革の原点には、知識量を問う入試から多面的な総合評価の入試へという大きな流れが背景にあります。それを入り口(入試)だけでは終わらせずに、出口(卒業)まで一貫付けていこうということですね。
具体的にはどのような入試制度(また卒業に関わる新しい制度の導入?)になるかはまだまだ見えない部分がありますが、如実に求められている能力が変わっていっています。
面接がない入試で挑もうとしている場合でも、アドミッションポリシーを読むことで自分が志望する大学がどういう大学かを知っておくことは決して無駄ではありません。
アドミッションポリシーは難しいものだと思うかもしれませんが、伝えたいことはシンプルであることが多いです。ただ使われている言葉がやや難解なことが多いですね。見慣れない言葉、意味がぼんやりしている言葉があったら、辞書を調べてどういう意味か、どういう用法の言葉かを確かめてみてください。英語や古文などの読解と基本は同じです。そしてそれよりもはるかに易しいです。
ぜひ、アドミッションポリシー“読解”に一度チャレンジしてみてください。
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