「自分を好きになる」ということは何もナルシストになるということではありません。
人を好きになる、人を愛するといっても自分を好きでない者がどうして人を好きになったり、愛したりできるか、という前提としての「自分を好きになる」です。
志・夢を持つということであっても本人に自己の肯定感・重要感が無ければ恐らく無理でしょう。また日頃の生徒指導でもよく使う「向上心」についても同じではないでしょうか。
私は本来どんな人でも自分が好きという感情をもって生まれてきていると思っています。
ただ成長過程でそう思えない事情があった人もいるでしょう。私たち教育に携わる者の使命の一つは、そういう人に対して自分の良さ、愛すべきところに気づいてもらうことです。
また、目標や夢に向かって努力することは、自分自身を大切にすることです。好きな自分自身を大切にすることです。
「生きがい」について「夜と霧」の著者精神医学者のフランクルは「与えること」、「味わうこと」、「耐えること」の3つを挙げています。味わい深い言葉です。
特に与えることの喜びを知れば自ずと人間存在の重要性が感得できるのではないでしょうか。 毎朝鏡に向かって自分自身に「好きだよ!」、「今日も一日頑張ろうな!」などと語りかけるもよいのではないでしょうか。
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