皆さん、こんにちは。東大セミナーの篠原です。
先日の3月23日(土)、「伸びる子供の育て方」をテーマとした保護者会を開催いたしました。
今回は保護者会で少しご紹介した「リフレーミング」とその有効性についてお話しします。
↑保護者会の様子
「リフレーミング」とは、心理学用語で、物事の枠組みを変え、違う視点から見ることを意味します。例えば、目の前のコップに半分ほど水が入っていたとき、「もう半分しか水がない」とも言えますし、「まだ半分も水がある」とも言えます。同じ事柄でも二つの視点から表現することで、感じ方が異なります。リフレーミングを通じて意識的に肯定的な捉え方をすることで、自分の思考をコントロールすることができるのです。
保護者会では、「受験の際は否定語を使わない」ことが紹介されました。それには二つの理由が挙げられます。一つ目は、否定的な言葉によってやる気を引き出すことは難しいということです。例えば、「あなたって全然ダメだね。これがダメ。あれがダメ。」と否定されても、「よし、ダメだから改善しよう!」とはなかなか思えないものです。同じように、受験勉強においても否定的な捉え方が多いと、モチベーションが低下してしまいます。高いモチベーションを維持しながら受験勉強を続けるためには、リフレーミングを通じて肯定的な捉え方をすることが有効です。
二つ目の理由は、否定的な捉え方が本番でのパフォーマンスを下げる可能性があることです。例えば、入試本番で誰しもが解けないような難問が出題された場合、その問題に対して「自分だけが解けないんだ」と否定的に考えてしまうと、本来の実力を発揮できなくなるかもしれません。
実際の受験勉強で使えるリフレーミングの具体例を考えてみました。
受験勉強を通してリフレーミングを意識的に行うことで、その後の生活でも前向きな捉え方をしやすくなりそうですね。
今回は「リフレーミング」についてご紹介しました。
東洋精密工業の社長、大橋武夫さんの言葉に、「ピンチはチャンス」というものがあります。
「窮地はものごとを改める好機である」という意味です。
受験勉強をはじめ、人生の様々な場面において、物事が順調に進むことは稀です。
この記事を書いている私自身、1年浪人して大学に進学し、受験で思った通りの結果がすぐに出せなかった身です。
人間だから、時にはネガティブな感情が出てくるのは仕方がないと思います。
しかし、そのネガティブな感情すらもポジティブな視点で捉えることで、成長の機会となります。
「大変だ」と感じた時こそ、成長のチャンスや学びの場として受け入れることで、道が開けることもあるのです。
受験は、将来においても通用するような精神的成長を促す機会かもしれません。
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