7月23日の大暑を過ぎて夏真っ盛りの暑さだ。北陸地方は7月26日現在、梅雨明けしてないが、もうすぐ一面の青空に入道雲がモクモクと立ちこめる空が見ることができると思うと心が躍る。夏は仕事や勉強には少し辛い季節かもしれないが、どこか気持ちを開放的にしてカッと燃えさせるところがある。花火、夏祭り、お盆のお墓参りなど風物詩にも事欠かないのがこの季節だ。祭りといえば青森のねぶた、秋田の竿灯、徳島の阿波踊りなど有名なものはほとんど夏祭りだ。数年前から密かにこれらの祭りに行ってみたいという願いをもっているが、職業柄難しいものがある。いや難しいから、よけい願望が募るのであろうか。
そうこうしているうちに8月7日の立秋をむかえる。地球温暖化で暑い日が長く続くとはいえ、暦の上ではもうすぐ秋がおとずれる。夏は意外に短いのだ。海の近くで育ったせいか、この頃から海の波も少し高くなってくるな、などとふと思ってしまう。旧盆になると東京から2人の息子が帰省する。家族そろって実家の墓参りをするのが慣わしになっている。息子たちは墓参りを当然だと思っているようである。いわく「 自分が今日あるのは先祖のお陰 」だそうだ。以前その話を父にすると涙もろい彼の目が光るのを感じた。3世代がこうして集うのも正月と旧盆ぐらいで、この時を大事にしていきたいと思う。
近ごろ気に入っている歌謡曲が一つ。すぎもとまさし、という中年のシンガー・ソング・ライターの曲。タイトル「吾亦紅」 *「吾亦紅」(われもこう)はバラ科の植物
マッチを擦れば おろしが吹いて
線香がやけに つき難(にく)い
サラサラ揺れる 吾亦紅
ふとあなたの 吐息のようで
盆の休みに 帰れなかった
俺の杜撰(ずさん)さ 嘆いているか
あなたに、あなたに、謝りたくて
仕事に名を借りた ご無沙汰
あなたに、あなたに、謝りたくて
山裾の秋 ひとり逢いに来た
ただ あなたに 謝りたくて
今は亡き母を偲んだ歌である。たいそう団塊世代に人気だときく。
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