いわゆる「学び直し」に思う - 金沢市・野々市市・白山市の塾なら東大セミナー
2022.04.28保護者通信

いわゆる「学び直し」に思う


東大セミナー塾長 柳生好春

 

 長く生きてくると自然と思い込みや固定観念にとらわれる。最新の脳科学の知見では脳は多くのエネルギーを消費するので、とかくズルをするらしい。例えば、みんなが買っているからと売れ筋商品を求めたり、赤信号みんなで渡れば怖くないと言って、人と同じ行動をとったり、自らの経験や信念にもとづいて判断したりすることなどが挙げられる。もとより生きる上で省エネも必要なことかもしれないが注意も必要なようだ。

 近ごろ新聞や雑誌のコラムで「リスキリング」や「リカレント教育」といった言葉を多く目にする。どちらも「学び直し」と訳されているがその違いもあるようだ。「リスキリング」は企業などで仕事上新たに求められるスキル(DX・デジタルトランスフォーメーションなど)を身につけるための学び直しを言い、「リカレント教育」は新たに大学や大学院、ビジネススクール、各種専門学校で学び直すことをいうようだ。

 仕事で成功する人の特徴に「自らの経験への開放性が高い」と「好奇心が強い」(中野信子)が挙げられるが「学び直し」は思い込みをなくし、発想を変えるには必須である。「生涯学習」と言われて久しいが今こそその必要性に迫られている時代はない。「GIVE & TAKE 与える人こそ成功する時代」の著者アダム・グラントの邦訳3冊目の「THINK AGAIN 発想を変える、思い込みを手放す」が4月に発売された。時宜にかなった出版である。

 

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【記事監修者】塾長 柳生 好春


1951年5月16日生まれ。石川県羽咋郡旧志雄町(現宝達志水町)出身。中央大学法学部法律学科卒業。 1986年、地元石川県で進学塾「東大セミナー」を設立。以来、38年間学習塾の運営に携わる。現在金沢市、野々市市、白山市に「東大セミナー」「東進衛星予備校」「進研ゼミ個別指導教室」を展開。 学習塾の運営を通じて自ら課題を発見し、自ら学ぶ「自修自得」の精神を持つ人材育成を行い、社会に貢献することを理念とする。

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