「夏休みは受験の天王山」とはよく聞く言葉です。確かに夏の勉強は力をつけるうえで重要なのは間違いありませんが、前期の成績こそ上位高校、難関大学合格に直結していることがデータで検証されています。考えてみると受験学年といえども前期は学校の試験や、模試の問題もそんなに難しいものではありません。また部活に明け暮れている生徒が多い中で、相対評価としての順位や偏差値を上げる絶好の機会であることを肝に命ずるべきです。部活の顧問やクラス担任は「この時期から勉強しなさい」とは、声高に叫ばないかもしれませんが、塾としてこの点を特に強調しておきます。部活が終わってから頑張る、では間に合わないケースが圧倒的に多いのです。いままで何人の生徒がもう少し早くから勉強していたら、と臍をかんだことでしょ う。
よく「1年のうちから、そんなに勉強しなくてもよい」とか「1年のうちから塾にいく必要性がない」とか言う人がいますが、それはどの高校、大学、学部(特に医学部)を目指すかにより全く話は違うということを認識しなくてはいけません。そうでなければ、そのような意見は無責任な他人の空言にすぎません。今年の大学受験において二極化が一層進み、有名難関大学は軒並み受験者が増え、倍率が上がったのに引き換え、中堅大学以下の受験者は激減しました。志望校合格を目指すなら、1年、2年のうちから、足腰(基礎学力)を鍛えておかなければなりません。これを疎かにして応用力は身につくはずもないのです。勉強に限らず、どのような仕事においても、一流といわれる人の共通点は、基本がしっかりしていることです。この要諦に早く気がつき、実行する人が最後に勝利をつかみます。
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