皆さんこんにちは。
石川県金沢市・野々市市・白山市の学習塾 東大セミナーの山田です。
今回は、「高校英単語の効率的な覚え方」についてお伝えします。
目次
3.英単語の効率的な覚え方①
「分からない単語は単語帳を使って調べる」
一般的に英語の長文を読むとき、長文全体の5%程度知らない単語が含まれていたとしても文章の意味が理解できるといわれています。
逆に未知の単語の数がそれを大きく上回る場合その文章を理解し設問に解答するのが一気に難しくなってしまいます。
このように英文読解の局面において英単語を知っているか知らないかは一つのターニングポイントになってくるのです。
さらに入試問題ともなると難しい文法の合わさった文章が出題されることもあります。
そこで、英単語がすべてわかっていれば単語の意味から文章の意味を推測し文の構成も明瞭になってくることがあります。
英作文をするときに知っている語彙が多いと当然書ける文章も多くなり、表現の幅が広がります。
当たり前のことかもしれませんが知っている語彙が少ないと、ライティングにおいて文章が単調でよくわからないものになってしまうのです。
模試や入試で出題される英作文の問題は非常に点数の差が生まれやすい場所でもあるので豊富な語彙を身に着けて英作文で点数をもぎ取りましょう。
また、英単語をある程度覚えていくとその法則性に気が付くことも増えると思います。
言語は人間が作ったものなので完全に法則性に基づいて単語が生まれているわけではありませんがある程度規則性があります。
簡単なものでいうと単語の頭に「un」が付くとlucky⇔unluckyのように意味が逆になったり、末尾が「able」であれば「compare:比較する」が「comparable:比較できる」となるようにもともとの単語の意味に「可能」の意味が加わったりすることが分かります。
このように英単語をたくさん知っていればその語と近い語彙も身につくようになるのです。
英単語帳を眺めるだけで暗記しようとしていませんか?
実は、大変非効率的な覚え方です。
小中学校の時に漢字を覚えるときはひたすら書きまくって覚えたはずなのになぜ英単語になると見るだけで覚えようとするのでしょうか?
書くことによって身体でその単語を覚えることができます。
これは英単語でも変わらないんですよね。
もっと言うならば、英単語の場合は発音もしっかり覚えるべきでしょう。
もちろんこれは英語のスピーキングの能力を上げるという意味でもそうなのですが、それ以上に英単語を音で覚えるという狙いがあります。
単語の音読をすることによって聴覚も使って英単語を暗記するのです。
こうすれば英単語を身体に染み込ませるように覚えることが可能です。
みなさんは本当に英単語としっかり向き合って勉強しているでしょうか?
すき間時間にちょっとだけ覚えてみよう、時間が余ればやってみよう…などと考えて後回しにしていませんか?
自分の勉強時間を振り返えってみると、実は、ほとんど英単語の勉強に時間を費やしていなかったということに気づきます。
確かに、他の教科の勉強もあるので英単語ばかりに時間を使ってはいられませんが、英単語の勉強はおろそかにされがちなので意識的に「英単語を集中的に覚える時間」などを作り徹底的に覚えるのが好ましいと思います。
さて、英単語を覚えるメリットや覚えられない理由について説明をしましたが、
ここまで読んで、「そんな時間ないんだよ!」「簡単に覚えられる方法はないの!?」と思った方もいらっしゃるでしょう。
その気持ちよくわかります。
そこで、ちょっとした工夫で、英単語の定着をぐっと伸ばす小技を紹介していきます。
今回は「分からない単語は単語帳で調べる」です。
辞書ではなく、学校で配布されている単語帳や市販の単語帳を使って、分からない単語を調べることで、記憶の定着が良くなります。
皆さんは、こんな経験をしたことはありませんか?
学校で勉強した英単語が普段の生活の中で身の回りで発見して、「あ、あれは習ったやつだ。」と気づいて、その後、その単語が忘れなくなったという経験です。
人は、自分が一度勉強したことが、その場以外のところで出てきたときに、記憶に残りやすくなります。
「その場以外」というのが重要なポイントで、この経験はいわゆる「反復練習・繰り返し」とは違います。
反復練習・繰り返しはあくまで、同じ場所で同じ方法での学習です。
効果はもちろんありますし、普段の勉強の中では必ず必要な作業です。
しかし、その場以外で経験するという印象の強さには勝てません。
では、分からない単語を単語帳で調べることが、この「その場以外」での体験にどうつながるのかというと、分からない単語を単語帳で調べて、付箋を貼ったり、マーカーをしたりしておくと、学校での単語テストの学習や自分で単語を覚えようと順番に勉強していくときに、「これは前、〇〇で分からなかった単語だ!」と気づくことができます。
過去の自分の学習体験と単語テストに向けた学習がその気づきによって、リンクされ、記憶に強く残ります。
この方法は、目の前の100単語を効率的に覚える方法とは違いますが、一つ一つの単語を強く覚えて定着させて、忘れないようにすることができるので、高校3年間でいうとかなりコストパフォーマンスが良い方法と言えるでしょう。
また、高校で配布される単語帳のほとんどが、大学受験に必要な単語を収録されている良い単語帳です。
調べて、単語帳に乗っていない単語はそれほど重要ではない単語であるというふうに、選別もできます。
この作業を1年生からやっていれば、それだけ自分の学習体験が単語帳に記録されて、自分の記憶のトリガーが増えます。
ですから、基本的には同じ単語帳を使い続けてボロボロになるまで使って卒業するのが理想的です。
さて、ここまでこの記事を読んでもらった人に一つ問いかけをして終わりにします。
皆さんの経験の中で、やる前は「大変だなぁ」「面倒だなぁ」と思ったが、やってみると「何だ簡単じゃん」「作業量の割には効果的じゃん」と思ったことは1度はあるのではないでしょうか。
私は小学生の時のラジオ体操がこのような経験にあたります。
早く起きて、実際に会場まで赴くのが面倒だなと思いますが、実際にラジオ体操に行くと、すがすがしい気持ちになり、一日を充実して過ごすことができました。
英単語の学習に限らず、今まで取り入れなかったことをやってみることは最初、エネルギーが必要です。
そして、やるときっと効果があるのだろうなと思うことでも、ついつい聞いて終わりになるということはよくあることです。
本日、書かせてもらった内容はちょっとした努力でできることですが、実際にやってみないと効果を感じて継続することはできません。
ですから、騙されたと思ってまずは「やってみる」ということがある意味、勉強法のコツなのかもしれません。
また、この勉強法は英単語に限らず古文単語や漢字などにも応用ができますので、ぜひ一度試してみてください!
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