皆さんこんにちは。東大セミナーの米田です。
今回は、「勉強のストレスを感じた」ときにどうしたらいいかについてお伝えします。
勉強に限らず、人生、生きていけばいろんなストレスに日々、遭遇します。
私の場合は「インターネットの回線が遅い、ファイルが開くのが遅い」などの些末なことからイレギュラーな対応に追われることなどがストレスですが、皆さんはどのようなときにストレスを感じますか?
気分が乗らないときに「勉強しなければならない」、「勉強しても成績が上がらない」、「そもそも勉強するのが嫌」などもストレスですね。
でも、「ストレスはあって当たり前」なんですね。
人類が誕生して以来、ストレスはいついかなるときもついてまわりました。
私たちの祖先は、そのストレスを乗り越えて様々な革新をもたらしてきたのです。
太古の昔では、非力な人類が凶暴な動物に立ち向かい、獲物にする為に武器を発明したり、集団で狩りをしたりして子孫を残してきたのです。
これは、受験においても同じです。
非受験学年の頃よりもストレスは多いでしょう。
大好きな部活を引退して「気分転換もできず、勉強するだけ」と今までよりも追い込まれる状況が続きます。
けれど、受験は誰もが通る道で避けては通れません。
皆、同じなんです。
だったら、自分の人生で数回あるかないかの受験期を後で後悔しないように、有意義に過ごしましょう。
ですので、受験生に限らず、受験がまだ先の皆さんも「勉強するのはストレスだなぁ」と思わずに、「ストレスはあって当たり前」と考えて、「ストレスを解消しよう」と考えるよりも「どうやってそのストレスを乗り越えるか」と考えることに視点を移しましょう。
ケリー・マクゴニカルさんの著書「スタンフォードのストレスを力に変える教科書(大和書房)」で学んだことですが、「ストレスは役に立つ」と思い込むと実際にそうなるそうです。
マクゴニカルさんのその本の中で興味深い事例が紹介されていました。
体力を消耗するホテルの客室係(ベッドメイキングなど)に従事する女性たちへの実験です。(まだ体力に自信があった大学時代に私も経験しましたが、とにかくハードでした)
実験内容を少し割愛しますが、あるグループには「ホテルの客室係の業務内容は体力的に非常にハードなのでダイエット効果がある」と思い込ませ、他のグループには「健康の為に運動がいかに重要か」とだけ説明し、客室係の仕事も「いい運動になる」とは告げませんでした。
そして4週間に両グループの体重と体脂肪率を比較したところ、同じ業務内容にもかかわらず、前者のグループのみ体重と体脂肪が減少したらしいですよ。
どうですか?
ストレスは役に立ち、しかも自分でコントロールしようと思えばできるのですよ。
皆さんも勉強にストレスを感じたら、「このストレスは役に立つんだ」と思い込んで勉強してみてはいかがでしょう?
問題演習するときには、タイマー設定を自分が解ける時間よりも敢えて短くして、焦りながら、ストレスを肌で感じながら演習する、そうすることで解くスピードがアップして、試験本番では問題を見直す時間が増えることにも繋がります。
ゲームが好きな方はゲームに熱中している状況を思い浮かべて下さい。
大好きなゲーム中だから、ずっとストレスを感じないかというとそうではありませんよね。
あと少しなのに目標をクリアできないとか、強力な敵キャラが不意に現れたときなどはストレスを感じているはずです。
そんなときでもゲームの達人なら、そのストレスを楽しんでその時、その時の難題をクリアしています。
勉強するときに感じるストレスも、「このストレスのおかげで成長できる」とストレス自体をネガティブなものではなく、ポジティヴなものと考えるようにしましょう。
そこで、ストレスを自分に役立たせる為に、ストレスを上手く利用する方法、特に自分独自の方法を考えて下さい。
インターネットを始め、情報源は多々あります。
「それを調べること自体がストレスなんだよ」と後ろ向きにならずに、「自分独自のストレス利用法が分かったら凄いぞ」と前向きにモチベーションアップに繋げていきましょう。
そういう風にストレスを捉えることで、今までとは一味違った感覚になって、同じストレスを抱えて勉強しても以前とは違って学習効果にいい変化が出るはずです。
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