現代文の復習法 - 金沢市・野々市市・白山市の塾なら東大セミナー
2021.10.26保護者通信

現代文の復習法


皆さんこんにちは。東大セミナーの山田です。

今回は、「現代文の復習法」についてお伝えします。

 


目次

1.国語はセンスだからやっても意味ない?

2.現代文読解の基礎力アップに欠かせない練習とは?

2.問題集を使うときには解き方を変えないこと

3.現代文の解き終わった問題の復習の仕方


 

 

 

1.国語はセンスだからやっても意味ない?


「現代文は勉強しても伸びない」

「現代文は、本をたくさん読む人でないと正解できない」。

そんなふうに悩んだことがある人、意外と多いのではないでしょうか。

しかし、入試国語は、センスを試すものではありません。

現代文は、与えられた文章を論理的に読み、その本文を根拠に答えを考える思考力を試すものです。

求められるものは「センス」ではなく、「論理」なので、現代文は正しく勉強すれば必ず点数は上がるのです。

 

現代文はほかの科目に比べて暗記しなくてはいけないことが少ない教科です。

新しく覚えることが少ないので、やっても意味ないどころか、一番成績を上げやすい科目とも言えるのです。

 

では、現代文の正しい勉強法とは何か。

ここでは、「現代文の基礎学習」、「問題集の使い方」、「解き終わった問題の復習の仕方」に分けて解説したいと思います。

 

 

 

2.現代文読解の基礎力アップに欠かせない練習とは?


「英語の長文を読むために今自分に不足しているものは何?」と受験生に聞けば、「単語力が足りない」とか「文法があいまい」とかという答えが返ってくることが多いものです。

国語について同じことを聞くと「語彙力」と言う人はいても「文法」と答える人はほとんどいません。

なぜでしょうか。

それは、日本人はみんな日本語が読めるから文法を分かっていると思うからでしょう。

しかし、現代文でもやはり長い文を読むには文法力が必要です。

例えば、現代文本文の一文が長い、または設問の選択肢の一文が長い、などということがあれば文の内容を理解するのは難しいけれど、主部と述部だけで要約することで文の内容が即座に分かるようになります。

そのためには一文のなかでどれが主部でどれが述部かが分かる必要があり、基本的な文法知識を使う必要があるのです。

 

そこで、現代文読解を得意になりたいならまずは文法勉強が必要です。

文法を詳しく学習することで、文章を読んだときにどの言葉がどの言葉にかかっているかが見えるようになり、文の意味が正確にとれるようになります。

教科書の巻末付録に品詞や活用の表は付いているけれど、学校では文法としてまとめて学ぶ時間があまりないのでライバルに差をつけるポイントでもあります。

おすすめの参考書は「くわしい国文法(文英堂)」。

中学生用ですが高校生でも十分な内容の文法知識が網羅されています。

 

 

 

3.問題集を使うときには解き方を変えないこと


点数アップのためにはどんどん問題をこなすことが大事。

これはもちろんのことですが、現代文の場合は、問題の解き方を変えないことも大切です。

 

よく、国語が苦手だというとき「本文によって解けるときと解けないときがある」という生徒がいます。

これは、本文に書いてあることをフィーリングで解いているため、本文によって「ここが大事な気がする」「この部分分かる」などのように解答へのアプローチの仕方が変わってくるために起こる失敗です。

それを解決するためには、どんな本文であっても同じ方法で読解することが大事です。

 

毎回同じアプローチで読むための方法には、上記の文法知識のほかにレトリックがあります。

たとえば、強調文「~でなく、‥だ」とか、言い換えの接続詞「~、つまり‥」とかの表現があれば、そこで筆者が自分の意見を述べている可能性が高いというようなもの。

本文を読解するときには、このようなキーワードを見つけて毎回線引きをすることで、筆者の言いたいことを正確に把握する練習になります。

 

さらに有効な方法は、そこで考えた解答にたどり着く手順を、先生や友達に自分の言葉で説明することです。

相手が分かったと言ってくれればかなり深く復習できたことになります。

 

目安は、問題を解いたのを同じくらいの時間をかけて、解説を読み、模範解答の根拠を本文に探すこと。

問題を解いたあとが、本当の国語の勉強だと思って、解説確認・本文の読み直しに取り掛かってみましょう!

 

 

 

4.現代文の解き終わった問題の復習の仕方


勉強でもっとも大切なのは問題練習のあとの復習です。

現代文の場合、解説を読んでも「〇〇行目に~~とある」のようなものしか載っていないことがよくあるため、本文を見て、模範解答を写して終わり、になりがちです。

しかし、これではまったく復習したことになりません。

ポイントは、どうやったら模範解答と同じ解答になるかを考えることです。

 

模範解答を確認したあと、もう一度本文を読み直し、模範解答の言葉を本文に見つけるだけではなく、「どのように考えればその箇所が答えだと特定できるか」という解答の根拠を確認することが大事です。

例えば、「傍線部のなかに指示語がある」→「この指示語は直前の文を指している」→「その直前の文には□□というキーワードがある」→「だから□□という言葉を解答に入れる必要がある」などのようにたどって解釈する練習が必要です。

 

その際は、ノートのスペースをふんだんに使って復習していくのが有効です。

例えば、模範解答と自分の解答を比べて、どこが一致していてどこが違っているかを明確にし、ノートに足りているところや多すぎたところなどを書き込んでいく、などです。

それによって、「問われていることが何か」、「どのように答えればよいか」を整理する力を養うことができます。

 

また、本文に出てきた、わからなかった漢字や語彙を書き出して、意味を調べるスペースをノートに作っておくことも復習のポイント。

現代文ではキーワードとなる語句の意味を知っていれば知っているほど読解が容易になります。

問題演習をするたびに、漢字・語句を抜き出し、その語句を使って短作文する練習をしておくと語彙力が確実にアップします。

現代文キーワード集を使って、思想、言語、心理などそれぞれの分野のキーワードを合わせて調べるとさらに効果的です。

時間があるときにぜひやっておきたい勉強ですね。

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【記事監修者】塾長 柳生 好春


1951年5月16日生まれ。石川県羽咋郡旧志雄町(現宝達志水町)出身。中央大学法学部法律学科卒業。 1986年、地元石川県で進学塾「東大セミナー」を設立。以来、38年間学習塾の運営に携わる。現在金沢市、野々市市、白山市に「東大セミナー」「東進衛星予備校」「進研ゼミ個別指導教室」を展開。 学習塾の運営を通じて自ら課題を発見し、自ら学ぶ「自修自得」の精神を持つ人材育成を行い、社会に貢献することを理念とする。

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