皆さんこんにちは。東大セミナーの米田です。
今回は、お父さん・お母さんがお子さんにかけるべき「勉強をやる気にさせる言葉」についてお伝えします。
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「勉強をやる気にさせる」と一言で言っても、中々難しいですよね。お子さんひとり一人で個性や状況が異なっているので普遍的に「これ」という言葉はないのかもしれません。ただ、そう言ってしまうと前に進めないので、ここではお子さんと接する際のスタンスをお伝えします。
私も人の親なので自戒を込めてお話します。あれほど可愛かった我が子も、学年が上がるにつれて衝突が増して、産後直ぐに子供と対面した感動も忘れがちになります。その時の感動を「いついかなる時も」とならないまでも、意識するだけでもお子さんに対する言葉のトーンやリズム、内容に変化が出るはずです。
ポイントはお子さんが生まれた時の感動を「意識すること」です。「意識すること」は大切で、意識するだけでも違います。お父さん・お母さん方も多忙な毎日を過ごされているので、朝起きた時や就寝前にその時の感動を思い出すように「意識してみる」のはいかがでしょうか?かく言う私も疎遠になりがちな息子との関係を改善するために「意識すること」を忘れずに実行します。
言われなくとも自分から机に向かってくれればいいのですが、そうでないケースが多いようです。そこで、勉強するように言った後での勉強にしても、「あれ?いつもより長い時間勉強してなかった?頑張ったじゃん!」などと、お子さんのそのちょっとした変化を見逃さずに言葉にしてはいかがでしょうか?いつもはこちらから言わないと宿題をやらないお子さんが、自分から宿題を始めたときは「言われなくても宿題やってるの?すごいじゃん!」、普段本を読まないお子さんが本を読んでいる時は「うわぁ~本読んでるの?難しそう~こんな本読めるんだ!」などと声をかけるのも良いでしょう。ちょっとした変化をお子さんなりの「努力」と捉えてタイムリーに言葉にして認めてあげましょう。そうすることで「お父さんやお母さんは(少しの)頑張り、努力を見てくれている」とお子さんが感じてくれれば、一歩前進です。
お父さん、お母さん、子供の頃を思い出して下さい。「勉強しなさい!」あるいは「勉強したら?」と言われた場合の印象はいかがでしたでしょうか?どちらも言ってることは同じです。ただ、前者は命令しているのでお子さんの「自分のことは自分で決めたい」との自己決定権を侵害してしまいます。それに対して、後者は、問いかけというか提案なので、前者程には拒否反応がありません。お子さんに対する言い方を命令形から問いかけや提案形式に変えたからと言っても、直ぐに、また劇的に変わることはないかもそれませんが、日頃から後者のような方法でアプローチをとれば、お子さんの行動に変化が出てきますよ。
勉強をやる気にさせるおすすめの言葉は「I メッセージ」です。お子さんに対して「凄いね!」とか「頑張ってるね!」などの誉め言葉もいいのですが、「褒める」行為は立場が上の人が下の人にする行為なので、下手をすると「褒められるから勉強を頑張る!(褒められる為に勉強を頑張る)」=「褒められないと勉強できない」と承認欲求のやたらと強いお子さんになる恐れがあります。(大人でもいませんか?)
そうならないように、自分の気持ちを素直に表現する「I メッセージ」をお勧めします。「勉強を頑張っていてお母さんも嬉しい」、「やればできると思うけど、ゲームばかりしているのを見ると悲しくなっちゃう」のように、お子さんの行動に対してその時に感じた気持ちを素直に言葉にすることで、お子さんが言葉を受け取る印象がずいぶん変わりますよ。このIメッセージは、いろんなシーンで有効な人気のある発信法なんです。ずいぶん前になりますが、現役時代の横綱貴乃花が満身創痍で優勝したことがありました。それを見た当時の小泉首相が語った「感動した!」は流行語にもなりましたね。
最後にお子さんが今年、受験生であるお父さん・お母さん方にお伝えします。お父さん・お母さん方も経験された受験ですが、失礼ながらその当時と今は時代が違います。ご自身の受験経験をベースにお子さんを叱咤激励しても逆効果になることが多いです。人生初の受験を迎えるお子さんもいるはずなので、お父さん・お母さん方にとっても「(我が子の)人生初の受験」と捉えて、温かくお子さんにお声かけ下さい。
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